なんでも日記その3

ここでは、他の日記にはそぐわないジャンルの物事を書き込んでいきます。
出かけたり、購入したりした物に限りません。 また、他の日記のように4段階評価は行いません。

2003/4/06
DVD「白鳥の湖」 ジャンル バレエ

はまりまくったアドベンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズの「白鳥の湖」だが、本日4月6日が千秋楽。千秋楽のチケットは取れなかったので、(S席の料金で2階席のはじっこだったから、やめちゃった) こないだ買い求めたDVDを楽しむことにしました。
前日である4月5日に見たばかり、(それを言えば2日にも見に行った) なのに、やっぱり面白いのは何故〜〜。

このDVDは、6年前のロンドン・ウエストエンド公演を収録した物です。
そして、舞台を観客席側からフラットに映した物ではなく、まるでドラマか映画のように舞台上から撮影した物でした。
だから普通の観劇では拝めない、真上からの映像とか、真横からの映像とかがあって、舞台を見ている私には興味深い物でした。
ただ、やっぱり映像の限界がありました。
舞台を見てナマで感じるオーラとか雰囲気とか、うまく言えないけどそういうものがディスク(テレビ画面)では伝わってこない。これは残念だったな。
それと、アダム・クーパーの良さも。
アダム・クーパーは舞台の上では本当に大きく見えるダンサーなんですが、さすがにテレビ画面ではその大きさ(文字通りの大きさ、という意味ではないです)がよく分からない。
格の違いみたいのを舞台では感じたんだけど、そこまではDVDでは伝わらなかったです。
だから、舞台を見ずにこのDVDを見ただけでは、アダム・クーパーって有名だけど、ふうんこんなもんね、と思われかねなくて、違う違う、違うんだよ〜〜っっ、と声を大にして言いたいくらいなのだ。
(まだ誰からも、「こんなもんなのね」って言われたわけじゃないのだが)
特にACT3のストレンジャーのシーンね。私が好きなシーン。
舞台でストレンジャー(黒ずくめのアダム・クーパー)が登場すると、それだけでダーン!という迫力があるんだけど、そして舌なめずりしたくなっちゃうくらいの色気もあるんだけど、DVDではそうでもない。高身長のはずなんだけど、身長もそんなに高く見えない。
それと、ストーリーの要である、ACT2の白鳥と王子が踊るシーンも、これだけでは舞台で味わったあの感動が伝わらない。舞台を見ると本当に感動するのよー。それはACT4のラストシーンもそうなんだけどさ。

ただ、その辺りはナマじゃないので仕方ないとして、DVDはストーリーを追うにはいいかも。
ストーリーを追いやすい作りになっているのだ。
例えば、舞台を見るときには全体をフラットに見るか、目のついたダンサーを見るか、という見方になってしまいがちなんだけど、このDVDは見るべきダンサーの見るべき表情をアップにしたりするから、実にわかりやすいのだ。
とはいえ、ACT4出だしの王子を取り巻く医者と看護婦のシーンはちょっとやりすぎの感もあったけど。あそこは舞台の演出の方がいいと思う。

DVDについているストーリー解説では、ご丁寧に全幕の解説がしてあって、そこでは、白鳥と王子の恋物語として書いてあった……。
それは、私が初回鑑賞の時に感じたストーリーと同じような物だったんだけど、2回目鑑賞の時に、これは恋愛物じゃないぞ、と思い直して、はまらなかったパズルのピースが全部ぴったりはまったので、2回目鑑賞で感じた感想を正解だと思っていたのにな。
ぐすん。でもまー、どんな風に解釈してもそれは見る側の自由のはずだから、まいっか。
(なお、舞台を見ての感想はこちら  初回鑑賞 2回目鑑賞 3回目鑑賞

それにしても、本当に良い舞台だったな。また来たらまた見たい。
去年「THE CAR MAN」見た時とお客の入りも反応も全然違ったし。
2003/3/28
失言 ジャンル 日常

再三こちらのホームページで述べているが、私は浅田次郎さんの小説が嫌いである。
「鉄道員」と「壬生義士伝」しか読んでいないのにその結論は早計かもしれないが、描かれる世界や落としどころがどうにも我慢できない程腹が立つので、何作品読んでも同じだろう、と勝手に結論づけたのだ。
昨日、職場で隣の席の人が「壬生義士伝」を読んでいることを知った。
「腹に刀を突き立てて、何ページも何ページもぐだぐだ言い訳が書いてあって、いつまで生きてんだっ!!! と思う」
「確かにいろんなことを調べてあって、方言もよく書いてあるけど、それは自己満足に過ぎないし、読者のことを何も考えてない」
みたいなことを言った。
本当はもっと言いたいことはたくさんあったが、ここでやめておいた。
が、今日、反対側の隣りの席の人が唐突に、「昨日、壬生義士伝のことをけちょんけちょんにけなしていたでしょう」と言うのだ。
「はあ。大嫌いな小説なもんで」と答えると、その人は「僕読んだけど、実は感動したんだよねー」とさらっと言ったのだった。

えー、感動したの?!
えー、その人の前で私はみそくそに罵倒したの?
わー、やっぱり感動する人いるんだ。
わー、ひどいこと言っちゃった、どうしよう。

というのが同時にぐるぐる頭の中を駆けめぐり、私は「えーっ、そうなんですか」と言ったきり黙る羽目になった。

私はいつもこうだ。
どうも発言に思いやりがなさすぎる。
自分の好き嫌いが激しいのは子どもの頃から、周囲に指摘されたせいで気付いてはいるが、まったく成長していない。
もちろん、同じものを良いと思う人がいるのと同時に、悪いと思う人がいることは知っている。
知っているが、咄嗟に対処できない。
気付くとその可能性が頭の中になく、自分の好き嫌いが口をついて出ているのだ。

そもそも私は明らかに変わり者なのか、それともこの性格ゆえに味方がいないのか、様々な場面で「そうだよね!」と同意してくれる人が大変少ない。
それも自覚しているはずなんだけどなー。
職場の友達がこう言った。「生まれた場所を間違えたね」と。
日本ではなく、例えばアメリカに生まれていたら、もっと楽に生きられたと思うよ、と。

……でもさ、私はもう日本に生まれちゃったんだよねー。
2003/3/23
ピアノレッスン その4 ジャンル 音楽

ベートーヴェンのソナタ「悲愴」が、全楽章終了しました!!
ぱちぱちぱち。
15年というブランクを忘れ、無謀にもピアノを再び習い始めたのは、ひとえにこの「悲愴」を弾くためでした。7月から弾き始めて丸九ヶ月……。一曲にそんなに時間をかけていいのかよ、という感じですが、とりあえず終了ですっ! めでたいっ!!
(が、既に第一楽章は弾けなくなってたりして……(笑)。意味ないじゃん)
弾いていて楽しいのは第三楽章です。
第一楽章は楽しいけど倍くらい辛い(特に左手が)し、第二楽章は情感たっぷり弾こうとすると失敗し間違えずに弾こうとすると消化不良になるという、バランスがうまく掴めません。
その点第三楽章は、ある程度自在に弾けて楽しいです。

さて、次に何の曲を弾くかですが、
先生は、「ベートーヴェンが好きなら、『ソナタ集』を買ってもいいかも」と言ってくれたのですが、月光も熱情も、おそらく私の手には負えないだろうと、断ってしまいました。
本当はブラームスの「二つのラプソディ」を弾いてみたかったんだけど、これも分不相応な気がして言い出せず、気付けば「シューマンのトロイメライを弾いてみたい」と口走っていました。
……ああ、何故……。
いや、トロイメライは好きな曲なんだけどね。
先生は「ああ、それなら簡単よ」と二つ返事でオッケー。
で、「トロイメライ」に決まりました。
(一番言いたいことを口にできない自分の性格がいやじゃ)

レッスンの帰りに楽譜を買いに行きました。
見てびっくり。
「トロイメライ」って、1ページだったのでした。
ピアノピースを買ったんだけど、見開きで、左側のページだけなのです、譜面。
右側は、「ロマンス」というシューマンの別の曲の楽譜になっていました。
まじか!! 1ページなんて!
ショパンのノクターンop.9-2だって3ページあるのに!
で、ついでにシューマンの他の楽譜も見てみたのですが、どうやら「こどものための」楽曲が多いみたい? ほとんどの曲が大変短くて、1ページってのも少なくなかった。
なんだか騙されたような気になりながら、ふふん、1ページの楽譜なら一ヶ月で終わらせてやる、と野望をみなぎらせ購入しました。

家に帰って試しに弾いてみたのですが……。
野望は潰えそうです。
指の骨が脱臼するかも……。どういう運指なのだっ! 子どもの手には負えないだろう!
フジコ・ヘミングはあんなに優雅に弾いているのにな〜〜。
2003/2/28
大河ドラマのキャスティング ジャンル 時代劇

来年の大河ドラマ「新選組!」(脚本三谷幸喜)の主要キャストが決まりました。
新聞にも載っていたけど、一応ここでも明示します。
 ○近藤勇  ……香取慎吾
 ○土方歳三 ……山本耕史
 ○沖田総司 ……藤原竜也
 ○芹沢鴨  ……佐藤浩市

なんで主要キャストといいつつ、例の3人の他に鴨ちゃんの名前があるんだかわけがわかりませんが(笑)。
昨日yahooで見つけて絶叫し、驚きのあまり友人Kにメールを送ったところ、私のメールで事態を知った彼女からは「腰が抜けた!」というレスが来ました(笑)。
やっぱり、香取慎吾になった決め手はげんこつが口に入ることでしょう。
それ以外に考えられない。
友人Kにメールを送ったことで、香取局長の衝撃にはとりあえず慣れました。
 *注:近藤勇は口が大きく、酒を飲んで興が乗ると自分のゲンコツを口に入れたり出したりして、口の大きさを自慢していた(つーか宴会芸)していたらしいっす。

沖田も、ある意味誰でもいいんです。それっぽければ。

だが、……山本 耕史。
昨日は一晩、丸顔の土方さんについてショックを受けていました。
ぷくぷくした人でいいのか。細い人の方がいいんじゃないのか。
だけど、一晩寝て、丸一日経って、まあいっか、という気になりました。
下手に最近流行の、いい男と呼ばれているようなのがなって、勘違いも甚だしい演技を散々見せられるよりなんぼもましだろう、と。(誰とは言わないが)

そもそも三谷の本だから。
土方さんも妙な土方さんになることでしょう。
無口な土方さんは、不機嫌とか無愛想とかストイックな性格から来ているのではなく、ほんとは頭が悪くて咄嗟に言葉が出なくて無口だ、とかそこまで設定をいじくりそうだし、それならそれでもいいや、と思っています。
真面目に作ったふりをしてめちゃくちゃはずすよりは(例:松方弘樹・東山紀之の「新選組」)、いっそのこと始めからぐちゃぐちゃにパロってくれた方が見ていて安心できる。(例:三谷脚本の「竜馬におまかせ!」)

友人Kは土方さんが山本君で安心したと言ってました。
それを聴いて、私も少し見方が変わりました。友人Kがそういうなら心配いらないのかも。
なににしても、私はきっと見ます。
番組が開始したらこちらに感想を書き続けることでしょう。

そして、目下の私の懸念は、私が鴨ファンになることです。
これまで鴨というのは、悪役俳優さんがやってきました。名和宏さんとかね、財津一郎さんがやったこともあるけど。
それをわざわざ佐藤浩市がやるなんて! 悪役をかっこよくやられた日には、はまること間違いないです。私の目がハートになる図が容易に浮かびます。
どうなるんでしょう。
いきなり私が鴨ファンになっても、友人K様、一緒に鴨ちゃんの史跡に行こうね(笑)。
(何があっても、土方さん贔屓は不動ですが)
2003/2/11
金縛り ジャンル 日常

今日は寝ている時に金縛りにあった。もう何度目だか数えられないくらい、最近(ここ一、二年)多い。
今日の夢では、私は海の底にいた。
塵が漂う濁った海の中、上からどんどん魚雷が落ちてくるのだ。
両耳を塞ぎたくなるほど、ごうごうと音がする。何の音か分からない。
とにかく怖い。怖いけど魚雷は何十個も上から降ってきて、どうすることもできない。
私は夢の中で叫んでいた。
実際の私も声を出し、声が出た瞬間夢から覚めた。
だが、私の体は硬直。まず両腕が上から押さえつけられたように動かない。金縛りだ。
ごうごうという音は夢から覚めた一瞬消えたが、また再開する。
そして、怖かったんだが、……見えたのだ。
目をつぶっているのに見えた。怖いぞ。
必死に、(見ない、見ない、何も見ないぞー)と思い意識をはずしたのではっきり見なくて済んだが、確かに何かがいた……。

やっぱあれですかねー。「終戦のローレライ」後、「図説 太平洋戦争」なんて読んでるから、来ちゃったんですかねー……。(魚雷の夢を見るなんて、我ながら私も単純だが)
成仏してください……。
2003/2/10
ひるごはん ジャンル 日常

今日、昼ご飯に蕎麦を食べに行ったら、蕎麦屋がつぶれていた。
たいした蕎麦屋じゃなかったけど、いきなりノックアウト。
そのまま、その並びにある中華屋でラーメンを食べようと店内に足を踏み入れた。
メニュー見るのも面倒くさいので、店頭にあった蝋細工のラーメンから「えびそば」を選んだ。
要はエビの入ったあんかけラーメン、ぽかった。

「一人です」というと、あそこの席にどうぞ、と指で示される。
イスに座ると、中国人らしき女性がやってきた。
「ゴチュウモンアリマスカ」
どうも日本語は不慣れなようだ。
「エビソバください」
「ゴチュウモンアリマスカ」
聞こえなかったのかと思い、もう一度言った。
「えびそばください」
「ゴチュウモンアリマスカ」
だんだんむかついてきた。
「えびそば、えびそばひとつ」
「エビソバ?」
そうだよ、そう!
彼女は厨房へさがった。

私は思った。
ここでエビソバでなくネギソバ(ネギラーメン)が出てきても勘弁してやる。
だが、もしも豆なんか載せてきてみろ。ぜったい下げさせるぞ。
不穏な空気を(おそらく)漂わせていた私のところへ、ちゃんとエビソバがやってきた。
だけど、……あんかけじゃなかったよ。
美味しくなかったよ。なんだよー。もう来ねえ!
2003/2/08
フィンガー5 complete CD BOX ジャンル 音楽

今日、「フィンガー5 complete CD BOX」が届いた。
嬉しい。素直に嬉しいぞ。
私はフィンガー5ファンである。
彼らの全盛期、まだ保育園児であった私は、彼らがどれだけ人気があったかそれほど良くは知らない。
(私の世代はたぶんピンクレディの世代だと思う)
だが、バラエティに出ていたのは覚えているし、親が「フィンガー5は歌をやめてアメリカに行っちゃうんだって」と教えてくれたのを覚えている。
(注:正確には彼らは歌をやめたわけではないのだが、親はそう言った)

そして月日は流れ、小泉今日子が「学園天国」をカバーした。
当然というか、耳は曲を覚えていて、フィンガー5を思い出した。
その後、フィンガー5のベストアルバムが出たりして、ほんのちょっとだけ世間でブームになった。
ショッピングに行った先で曲がかかっており、頭から抜けなくて困ったこともある。

私がフィンガー5のCDを買い集めるきっかけとなったのはなんだったか。
いま一つ記憶にないのだが、とにかく就職して既に一介の社会人であった私は、人目も気にせずフィンガー5のCDを集めた。
ベストアルバムはもちろんのこと、彼らのオリジナルアルバム、リミックス版、果ては中古レコードでLPを買い、プレーヤーを持っていないため雪夜にダビングを頼んだこともある。
そんなこんなで集め続けて、気付いた。
フィンガー5がアメリカに行くまで、つまりアイドル全盛期であった時代の曲しかCDになっていないのだ。
中古レコードで買ったLPというのは、彼らがフィンガー5として売り出す前の「ベイビー・ブラザーズ」と名乗っていた頃の唯一のアルバムと、アメリカへ行く直前のライブを収録したアルバムの2枚なのだが、その2枚はCDになっていない。
そして、アメリカから帰ってきて以降出した曲は一曲もCDになっていない。

聴きたい、聴きたいと思い続けていたが、2001年7月、「フィンガー5 complete collection」という2枚組のアルバムが出た。
これはものすごく良いアルバムで、disc 1はアイドル全盛期の頃の曲中心に、ベイビー・ブラザーズ時代の曲や売り込み活動を続けている時のデモテープなどが収録されていて、またdisc 2は私がかねてから切望していたアメリカから帰って以降の曲ばかりが盛り込まれていたのだ!
これは感動した。2枚とももう何回も何回も聴いたが、disc 2はとりわけよく聴いた。
誰の声か聞き分けられるほどよく聴いた。
disc 2を聴きながら、どうしてこれで売れなかったのかと首をひねり、そして彼らは進むべき路線に迷いながら曲をリリースしていたのだろう、と勝手な憶測をしたりもした。
聴けば聴くほど彼らが好きになり、好きになればなるほど、このアルバムに収録されていない曲も聴きたくなった。
そこに転がり込んできた「complete CD BOX」の話である。
何でも、彼らがリリースしたアルバムすべて、それにアキラのソロアルバムやベイビー・ブラザーズ名義の曲、デモテープやCMソングなど、ありとあらゆる曲全部を収録したCD BOXが出るというのだ。
買わない手はない!!! 私は早々に予約して、そして今日無事に到着したのであった。

人間生きていれば、いろいろなことがある。
このようなCD BOXの企画をし製品化してくれた方々、そして私のような後追いファンのところにCD BOXのチラシを送ってくれた方にも、とにかく感謝したい。
それとこのCD BOXは一般のレコード屋さんでも買えるみたいなので、興味のある方はレコード屋さんに尋ねてみてください。またBOXまではちょっと、という方には、2枚組の「complete collection」をおすすめします。

<追伸>
前回の日記で書いた「ド・レミレドレミ・シ・ド」は弾けるようになりました。……が、次なる課題が……。私の悪戦苦闘はまだまだ続きます。
2003/1/31
ピアノレッスン その3 ジャンル 音楽

1月に入っての最初のレッスンから、「悲愴」の第三楽章に入った。
(……亀の歩みだ……)
そして私は今日のレッスンほど、自分のリズム感の無さ、そして不器用さを感じたことはない。

そもそもピアノを習っていた子どものときにも、自分と他人との違いには気付いていた。
どうして、自分は粒ぞろいに弾けないのだろう。
たとえば八分音符を4つつなげて弾くとする。
他の人は、みんな「タタタタ」と弾くのに、自分だけはどうも「タッタタタッ」となっているような気がしていた。必ず「タッタタタッ」ではなく「タタッタッタ」の時もあるし「タタータタッ」の時もある。どうしても美しく「タタタタ」と弾けなかった。
が、私はそれを「練習不足」のせいにしていた。
自分はあまり練習しないし、習い始めた当初から練習嫌いだったからこうなんだ、と。

だが、今ならば分かる。
確かに練習は好きじゃなかった。だけど、それだけが原因ではない。

コンサートに行って、客も手拍子を打たなければいけないことがある。
わたしは実は手拍子が苦手だ。
手拍子は、メロディが付点だろうと三連符だろうと、必ずメトロノームのように一拍ずつ打つ。
だが、私は、ちゃんと頭で考えて、「1、2」と数えないと、途中でわからなくなってしまうのだ。
一拍置きで打つのが特にだめだ。パン、休み、パン、休み、と思いながら打たないと、気付くとパンパン、休み、あれ? となったり、メロディに流されてパンパパン、あれれ?となり、人が休んでいる時にわずかに遅れて打ってしまったりする。
お前は何歳だっ! と自ら突っ込みを入れ、いやこの音量のコンサート会場ならば誰も気付くまい、と自分を慰めるのであった。

20代前半の頃、エアロビクスをやったこともある。
それはもっと悲惨だった。そもそも私は右と左が咄嗟に分からない。
人の動作を真似するのも苦手だ。
そして体重移動も大変苦手なのだ。
そんな奴が、エアロビクスなんてちゃんちゃら可笑しいのだが、勢いとは恐ろしいものである。
1年近くやったが、ひとつも上達することなく、みんなが踊る後ろで一人逆向きになったり、
一人一拍遅れてパン!と手を打ったりして、ばたばた暴れていた。

そんな私だが、どういうわけか、ピアノは別だと考えていたのだ。
子どもの頃練習嫌いだったから、基礎ができていないだけだろう、と。
どういう流れで私がそういう勘違いをしたのか、今となってはよく分からないが、とにかく、「別」であるはずがないのだ。
リズム感は皆無。
運動神経も皆無。
体を動かしていようと、立っていようと、座っていようと、それは揺るがない事実なのだ!!

今日のレッスンで、先生が、「左手を全部スタッカートで弾いて」と言った。
右は普通に弾く。右のメロディにはスラーもスタッカートもなんでもある。
で、本来レガートの左を、全部スタッカートにするのだ。
右は普通、左はスタッカート、という弾き方は、小学生でも幼稚園児でもできる。
私も確か小学3年生の時に発表会で弾いた曲がそういう弾き方の物だった。
が、今日のレッスン中、私はできなかった。
左をスタッカートにすると、右もスタッカートに!
右を普通にしようとすると、左はレガートに!
ああっ!! と焦ればミスタッチのオンパレードで、先生から何度も「もう一回」と言われた。

話はこれだけでは終わらない。
どうしても弾けない箇所がある。
レにトリルがついている場所だ。音符はド・レ・ミ・シ・ドなのだが、レにトリルが付いているため、ド・レミレドレミ・シ・ド となる。
これが弾けない!
簡単だ。ただ、ド・レミレドレミ・シ・ド と弾けばいいだけだ。
なのに〜〜。先生は呆れていた。「もう一回」「もう一回」である。
私が弾くと、何故か、ド・レミドレミ・シ・ド になるのだ。二つ目のレがどうしても鳴らないのだ。
指はちゃんとレを弾いているのに……。

先生のリズム練習のやり方で、タタンタタンタタンと、全部の音符を付点にして弾く、という方法がある。
「じゃ、ここから付点で弾いてみてください」と言われ、どういうわけか、私は付点のリズムが分からなくなった。
頭が真っ白になり、止まってしまったのだった。
先生は見かねて、お手本を弾いてくれる。だがそれを一度では覚えられなかった。
私がぽかんとした顔をしているため、先生は3回続けて弾いてくれた。
なんとかリズムを覚えたが、頭で覚えても指はその通り動かないのだ。

タッタタンタターンタ、タ、タ、タン

……たどたどしい、というのはこういうことを指すのだ。
自分でも分かっている。なんだこりゃ。
ほんとにお前は11年間習っていたのか!!
恥ずかしい。なんて恥ずかしい。
こんな奴は楽器など習ってはいかんよ……。
……でもがんばるので、先生見捨てないで(泣)。

2003/1/09
ロバート・キャパ展 ジャンル 写真

今日、赤坂へ「ロバート・キャパ展」を見に行った。
実は私はまったくこの人を存じ上げなかったのだが、戦争写真家として大変有名な方らしい。
日本にも滞在したことがあり、その時には大変な歓待を受けたと、今日の写真展で知った。
地雷の被爆で亡くなられたようです。
写真展の片隅にキャパ氏の年表があり、どのような人なのか簡単にまとめてあったのですが、知らなかった! イングリッド・バーグマンと恋仲だった時期があったんですねー。(しかも「凱旋門」の頃? その映画みたよ、私)
イングリッド・バーグマンと恋に落ちる前には、戦争写真を撮影するというキャパ氏の心を理解してくれて、自らも戦争の写真を撮っていた女性と結婚をしていたんですね。でも戦車にひかれて死亡なんて、あまりにも過酷過ぎる……。

私は絵画は好きで、絵画展には馴染みがあったのだが、写真展というのは滅多に、いや考えたらメインにきちんと見た写真展は、もしや今回が初めて?(なんかのついでとかはあっても)
写真展もいいですね。
展示されていたのは、ほとんどが第二次世界大戦の物。スペイン、フランス、ドイツ、アメリカ、中国、インドシナなど、様々な場所で撮影されている。
それは銃をかまえて前進する兵士の姿だったり、家を空襲で壊されて嘆く女性の姿だったりする。
キャパ氏の写真は、人間の表情を捉えた写真が多い。
陣地を変えるために移動している写真で、軍人が笑っている。
銃を持ち、ガンベルトを巻いた子どもが、虚空をじっと見つめている。
彼らはこの時何を思い、何を感じていたのだろう。
これだけ色々な人がこの時代に生を受け、激しい時代を生き抜いてきたのだ、ということが写真を見ているだけで伝わってくる。
まったく面識のない過去の人物で、しかも教科書や歴史書に名前も残っていないような一般人の表情が生き生きと写し出されていて、オーバーだがその人の人生の一部を垣間見ているような気にもなってくる。
言葉はよくないが、とても面白かった。
もっと他の写真も見たいと思った。

終戦後、キャパ氏が日本を訪れた際に撮影した写真も3枚展示してあった。
これが、またいいんだ。小津安二郎の映画もいいかも知れないけど、もう本当古き良き日本て感じだ。
奈良と焼津と東京(だったか?)の写真。素朴でとっても良い。

この写真展に展示してあった中で、私が一番好きだった写真は、でも上記に挙げた物とはまったく違うんだけど(笑)。
戦中のどこかの土地(どこだ?!ノルマンディー?)をロングに取った写真で、空には飛行船、遙か向こうに軍艦がひしめく海が、岸辺にはジープやらの陸軍の車が右往左往、もっと陸をあがってきたところにはテントが立ち並び、という写真が欲しかった。ポストカードになってなかった。
しかし、もう、本当に上記の感想は何ってくらい違うタイプの写真ですみません(笑)。

最後に、当写真展をオススメくださったとんきちさん、どうもありがとうございました。
また何か面白いものがあったら教えてください。


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