enosima kikou 2003 early summer vacation
with musume
まだとても早い初夏にムスメと江ノ島に行ったのです。Kanaは江ノ島に行くといつも、まっすぐ仲見世通りに向かわずにそこから左にある路地に足を運ぶのです。
ソコには「観光の島江ノ島」ではなくて素通に生活している人の普通の姿が見えるのです。
魚屋のおじさんが魚を干していました。アジのヒラキを江ノ島で作っているとは思いもしませんでした。
江ノ島にはエスカーという有料のエスカレーターがあって、(それが3台も4台もあって人々にお金をはらわせつつ山の上に誘うのだけれども) 仲見世どおりを神社に突き当たったら左側にあるエスカーとは反対、右の小さな階段を上がってゆくと、穏やかな坂が続いていて山の上まで連れて行ってくれます。眺めも西向きだから、お天気がよいと富士山のほうも見えるよ。知ってた?
ムスメは、ばてていたけれども・・・。 この坂道は展望台の向こうの山の上の宿屋街の軒裏にいきなり到着するので初めて行ったときはとてもびっくりするのでした。エスカーに乗るよりずっと楽しいと思ったのです。
江ノ島の海岸に下りる方法はいくつもあるのだろうけれどもKanaが使うのは2つ
1つは魚屋のおじさんがいた路地をつきぬけて、その向こうの駐車場のそのまた先から岩場に降りる方法と(ここから降りると江ノ島の裏のほうまでずっと海岸線を歩いてゆける)2つめの仲見世どおりの脇を右に降りる方法。
写真は仲見世どおりを右に折れてしばらく路地を歩いてみたところ、海岸が見えて江ノ島で海を海らしく感じられる。(だって、江ノ島って海というより江ノ島なんだもの)
海の入口はとても寂れた日本の風景。でも夏
朽ち果てた鉄の楔がそれでも空を向いて立とうとしている。海の風は容赦なく鉄を洗う。守るべき主も最早いない。それでもその壁は必死に存在し、そしてソコに境界はある。
帰り際湘南高校前の海岸に下りました。早い夏なので人はまばらなのです。お子様が一人ずっとずっと波と戯れていました。小さな波に行ったりきたり、たまに来る大きな波にきゃっきゃきゃっきゃ。静かな早い夏の午後めくるめく江ノ島紀行なのでした。
江ノ島内の観光スポットには一箇所もいかなかった悲しいKanaでもありました。混み過ぎです。流石は日本最初の観光地だなと。