トイレに入ったのがのツキ。


リラックスしながらトイレに入って(^-^;)、ふと別の検索方法を思い付きました。それは募集の年齢を下げる方法。これまでは、45歳までで検索していたんですが、それを40歳まで下げてみました。それだけで断る企業もあると思いますが、取りあえず、履歴書だけ送ってという企業もあります。現に九段下にある面接まで漕ぎ着けた会社は40歳までの年齢制限でした。

結局、両国にあるこの会社を含め3社の紹介状を作ってもらい、この日が3/4の金曜日だったので来週の面接予定を決めるつもりでした。2社は連絡が取れ、取りあえず履歴書を送ってほしいということでした。残る1社は????

社長と連絡が取れ、なんでも翌週から出張に行くので、できたら今日面接したいとのことでした。ちょっと待て!僕は来週からのつもりだから思いっきり私服だぞ〜。でも、なんだか、ここで自分の力量が試されている気がしました。ここで、今日は準備ができていないんでとか言ったらせっかくのチャンスを失うような。
よし!この状況でちゃんと着替えて面接に行ってやろうじゃん!
で、大急ぎで自宅に戻りパーっと着替えて、面接に向かった。この間1時間半。ハローワークのある錦糸町からウチへ戻るんで、ホントギリギリでした。でも面接時間の3時に5分前に着くという素晴らしい状況。しかしついてみるとビックリする光景を目にするのでした。

 

その会社に着いたらなんと「スタジオ○○○」と書いてあります。どうやら撮影スタジオらしい。おいおい待ってくれよ!そんなこと求人票には一行も書いてないじゃん!!

 

思わず、このまま帰ろうかな。。。とその会社の回りをひとまわりしてしまう始末。(^^;)

でもせっかく完璧に準備してきたのに面接受けてからでも断るのは遅くないかと思い直し、会社に向かうのでした。。

面接を受けに来たことを告げると、事務所の中から白髪まじりの口ひげとあごひげをはやしたいかにもカメラマンという風情の社長らしき人が出てきました。「どうも!」さすがにクリエーターらしく、社長といってもどこか感じが違う。面接を受けていくうちに次第に会話に引き込まれていきました。

今回なぜ求人募集をしたかという理由のひとつに上海に撮影スタジオを作っているそうで、東京にいる社員、カメラマンを上海に行くのでそのため、東京での人員補充ということらしいです。まず、面白いと思ったのが、多分、60歳くらいになるというのに、ひとに語れる自分の夢があるということです。上海で仕事をすることが社長の夢だといいます。「いま、会社では、現場は下の人間に撮影を任せている。上海に行ったら、人手もないんで、僕も撮らざるえない。逆にいうとだからこそ上海がいいのかもしれないですね。」面白いひとだなと思った。この年齢になってひとに夢を語れるなんて素晴らしいと思いました。この人の夢ってなんだろうって具体的にすごく聞きたくなっていました。今回、年齢制限を40歳と設けたのは本当はもっと若い30歳前後の人間がほしがっているようでした。理由としては、とにかくお客さんのかわいがられる人がほしいと、実際、上海に行く営業の人はさわやかでルックスもよい人だそうです。その後釜の人材をさがしているようで、僕は全然対象外。(^-^;)でも、僕が今までの経験を活かしているところは評価しているようでした。その流れで逆に貫禄をつける意味で、「ひげとか伸したらどう?」なんて言われた(笑)面白い人だ。

結局、明日、もう一度、面接に来てほしいと。なんでも顧問に会ってほしいとのことで、自分だけでは決めず、色々な人の賛同がほしいということです。

これはちょっと期待してしまう。翌週から社長は出張だし、その前に僕は社長と顧問の面接を受けてることになる。二歩も三歩もリードだ。

 

翌土曜日、面接時間より少し早く着きました。鍵が閉まっていた。やった!この会社は求人票通り、土曜は休みだ。前の会社は全然平気に土日に会社に出ている社員がいました。僕もそのひとり。そんなとこでそれを確かめる自分も悲しいが、入る前に少しでも確かめられるのは逆にラッキー。

会社の前であれ?と思っていると遠くから「おーーい!」と気さくに僕を呼ぶ声が。なんとなく僕を気に入ってくれている様子。顧問の方と昼食をとっていたそうです。顧問の方は50代半ばの温和な紳士という感じで職業的には、会計士とか税理士といったような堅い職業の人のよう。(でもあとで聞いたらこの方も印刷やウエブ関連のデレクションをするディレクターでした。)

前日の面接で、社長がドッキリするようなことを言っていました。「僕はカメラマンなんで、特に目の動きに注意してる。そして、目を見れば、大体、何を考えているかわかる。で、僕はウソがきらいなんです。僕もウソはつかない。」ってことは、ウソを付いたらバレるってこと?で、ウソを付いたらキラわれるってこと??そしたら、多少、自分にとって不利益なことでも正直にいうしかないってこと???(;_;)

顧問の方が「なぜこの会社を一年でやめたんですか?」

げ!答えにくい。。。しょうがない!ウソは付かない。長続きしないって思われてもしょうがない。

 

「自分の経験が活かされない場所だと思ったからです。」

 

他にも常に正直に、それこそ漫画家のアシスタントの頃の話から前の会社をやめた理由まで。それこそ前の会社なんてボロクソ。サークル活動みたいな会社だったと言ってしまった。

 

ちょっと言い過ぎたなぁと反省しました。

 

でも、顧問の方は、どんなときも常に自分の意志を貫き通し、いろいろな経験をされて、、、みたいに解釈してくれたし社長も「僕が意外に気に入ってるとこは、いろんなことをしてきてそれを活かしていることかな。ウチに来たらひょっとしたらハマるかもしれない」

 

こうしてなごやかな雰囲気で面接は終わりました。結果は社長が戻ってくる再来週以降。上海から戻ってきても他の人の面接はするかもしれない。でも僕は、この会社の採用結果を待とうと思う。

最後に「では、それまで僕は一応、待ってます。」

「うん、そうしてよ」

 

不安はあります。この会社は基本的には撮影スタジオで、撮影からカタログ、パンフレットなどのデザイン・印刷までの仕事をしだしたという。カメラの知識はないが、デザイン・印刷関連だったらなんとかなるかもしれない。

でも、じたばたしてもしょうがない。あの社長の判断を待ってみよう。僕を必要としないなら、それはそのとき、また別の会社を探すまで。その結果を待ってからでも遅くはない。

で、僕は翌週は確定申告や住宅ローン控除の手続で区役所、税務署をクルクルたらい回しにあっていたワケです(^^;)

 

一週間後、社長から僕の携帯に電話がありました。

 

採用か不採用か?

「ウチに来てもらうとしたら、ひとつ条件があります。今後うちで鈴木さんをどう売り込んでいったらいいかっていう話なんですけどね。ま、今度は酒でも飲みながら話しましょう。」

どうなんだろう???採用?不採用??

条件って?

以下次号(笑)