衝撃(笑劇?)の採用条件!


 

「酒でも飲みながら」ということもあり、ちょっと違う面接(?)、面談になるので、この日は敢えて私服で行きました。といっても普段着のようなフリースではなく(笑)前の仕事で店鋪の取材に行くときのようなちょっとよそ行きの服でした(^-^)

ヒゲがいいんじゃない!?っていう人達ですからね。こうした自己演出も必要かなと思ったんです。

で、社長といきつけの飲み屋さんへ行きました。昭和40年代からあるような古い居酒屋でしたが、メニューが意外に今風でゴーヤチャンプルーや僕がよく注文するジャガイモのチーズ焼などもありました。

一通り、上海の話を聞いたあと、本題に移りました。

社長がおもむろにしゃべりだします。

「電話でも話した通り、ウチでやってもらうにあたり営業として仕事をとってきてもらうのに、どうやって売り込んでいったらいいかって話なんですけどね」

「ひげをはやしてみたらどうかと思うんだけどね。」

!!ひげですか!?エ!?マジで!??
僕、ひげなんて伸したないですよ?!

一瞬、あたまが真っ白になった。面白いことを言う社長だなと思ったが、マジでそんなことをいうとは!!??「勿論、うちに帰って奥さんとも相談してほしいんだけどね。」

我に返って「ひげって・・・?営業なのに大丈夫ですか?」

「いろんなことができるディレクターとしてやってほしいんだ。僕もお客さんのところにこの(ひげ)まんまでいく。お客さんに時々聞くけど、全然OK!社長はカメラマンですから、って言われる。」

なるほど、僕もただ仕事を取ってくる営業というより、何かプラスアルファの、企画したり提案したりという方が性にあってるし、その方が普通の営業より自分を生かせると思う。デェレクターとして使いたいっていうのがうれしい。ただ、僕にひげが似合うのか?

率直に聞いてみました。「僕、今までひげなんて伸したこともないんですけど、似合いますかね?」

「それがね、カッコいいんだよ、土曜日あのあと、会社に戻って面接の写真スキャンしてガショリ(画像処理)してひげを描いたんだよ。鼻の下だけだといやらしんだよ。あごも伸すと、カッコよくなるんだよ。」

 

「エエ〜〜〜!??!わざわざそんなことしてたんですか?!面白いッスね!」

想像してみてほしい。いいオトナふたりが小さい面接用の写真をスキャンしてモニターに写る僕の写真にひげを描いている姿を「ホラ!こうすれば、かっこよくなる。」「オオ!そうですね、社長の言う通りだ」なんって言っていたのでしょうか。(笑)

 

面白い会社だ〜〜(^0^)

 

これ、ふた通りの考え方ってあると思うんですよ。こんなことをいいだす変な会社だ、と思う人と。僕は逆にこんなふうにしたら、コイツは使えるなと真剣に考えてくれる会社だなと受け取った。僕をそんなふうにして使いたいという提案でもあると思います。

ど〜なるかわからない。でも多分、ひげを伸すことが採用条件の会社なんてちょっと探してもいないだろう。また、その条件を受けて「面白い!やってやろうじゃんっていう奴もあんまりいないだろう。だとしたら、そんな奴に俺がなってみるのも楽しいジャン!。そんな面白いチャンスおそらく一生来ないでしょ!?だったら、迷う理由なんてどこにもない。

その場で「わかりました。では今から僕、ひげ、のばします。」

 

こうしてヒゲオトコの誕生となりました(^-^;)

僕を知っている人は想像もつかないでしょう。

会うときまでの楽しみにしておいてください。

で、それがいいオトナふたりがスキャンまでして決めた採用条件だということもね。

そう考えると笑えますよ。

 

得意先に上司と一緒にあいさつまわりに言っているとまず、ヒゲということで、印象付けられます、中には営業なのになんでヒゲ?って思っている人がいるかもしれません。でも、上司が「今、ヒゲを伸していますが、これが採用条件なんです」っていうといっぺんで覚えてくれます。

 あるお客さんは名刺を渡したら開口一番「熊五郎さんですか」「!?」「お名前は?」「すずきです。すずきたかしです。」「ホォ、たかしと書いてくまごろうとお読みする。。。」

「へぇ〜〜〜!?」

そっかぁ!ヒゲのことをいってるんだ!しかしこのオレがくまごろーか??!今までの自分からは想像も付かないリアクション。でも、社長が求めてることっていうのはこういうことなのか。確かにまだ伸し始めだったんできたなかったしね。でも面白い。社長は(ひげを伸すことで)自分を変えちゃえと言っていたが、簡単には変わらないとは思うが、違う一面を簡単に引き出してくれていると思う。それこそほとんど努力なしにね(笑)

まぁ、今はただのハッタリでヒゲを伸しているんで、これからはヒゲを伸していても周囲が納得するような仕事をしていかなきゃならないワケだけど、方向としては面白いと思う。ま!願わくばヒゲがなくてもそれっぽい仕事をしていれば、それはそれでOKだし、逆にトレードマークとして板に付けばそれはそれで面白いと思うし。

 

今後の僕に期待してください(笑)