11月12日(日)「おばちゃんが死んじゃった」
 
11月11日、「おばちゃん」が亡くなりました。77才でした。
超個人的なネガティブな話ですが、僕の中ではおばちゃんは
大切な存在なので、敢えて書いています。

「おばちゃん」とは僕が子供の頃よく世話になった人で、もともとは親の仕事
関係の知り合いで血縁関係はないのですが、僕にとってはそんなことは
全然関係なく、ある意味、僕を育ててくれた人のうちのひとりといえる人でした。

母親よりも10才くらい上なのに感覚がすごく若くって僕が子供の頃からすごく話が
合って(?)、ある意味、年の離れたお姉さんって感じでした。

一番、覚えているのは小学生3年のとき、大阪で万博があって、
軽いノリで、おばちゃんが「たか坊(そう呼ばれていました ^^;)、行こうか?」の一言で行ってしまった。

確か夏休みが終わる頃だったと思うんです。
結局、大阪まで日帰りで行ってきて、東京駅に着いたのが、午後11時59分。
今でもはっきり覚えています。
最期に一緒に旅行したのが94年の秋。
このときは、神戸、大阪、京都のいわゆる三都めぐりでした。2泊3日の強行スケジュール
だったけど、今となっては行ってよかったなぁ。
久々におばちゃんと一緒に過ごしたけど、子供の頃の印象と全然変わっていない僕の好きな
おばちゃんだったから。

何年か前、それこそ命に関わる大病をして3名のお医者さんのうち、2名は助からないという
診断を受けたそうだ。
それが助かった。あとで聞いた話だけど、大手術をして、助かる見込みは20%くらいだったらしい。僕は奇跡が起こったと思った。それから何度か会っているが会うたび、行ってきた旅行の話とかこれから行きたいトコの話をしていました。
なんか旅行に行くのが生きがいというか、すごい生命力なんですよ。
70を越す人に会うたび、パワーをもらっていた気がします。
もし、僕が結婚しようと思った人が出来たら真っ先に(それこそ親より先に!)知らせようと思っていた人でした。

それがもう会うことが出来ないんです。
こんなことならもっと生きているうちにたくさん会っておけばよかったと後悔しています。
多分、僕の人生の中で初めてのことかもしれない、後悔するのが。
少なくとも、佐野元春に出会ってからは。

僕は元春に出会ってから自分の思うように生きようと思ってきました。
それによっていろいろあっても「あのときああすれば良かった」などと
後悔することはなかった。
そのとき、そのとき、自分で考えて選んできたことだから。

人間、最期は死んじゃうんですよ。
そして、会いたくても会えなくなるんです。

  かなしいね。

 

  そうそう、僕が唯一人に自慢できる料理(?)に「梅酒」がありますが、
実はあれはこのおばちゃんに教わったものなのです。。。

…これから僕が自作の梅酒を飲むとき、すごくいいカタチで僕のこころにおばちゃんが
生き続けるんでしょうね。

 

いいモノをもらったなぁ。(^-^)