「なぜか梅酒の作り方」

 もう、1週間くらいになるのか?三宅島から戻ってきてから。
もっとずっと前の事のような気もする。今年のGWは5連休だった。
他の会社はどうかわからないが、ウチの会社で5連休というのは
年末年始以来の大型連休になると思う。
おまけに去年などはなんと夏休みが4日間しかなかった。
今年もどうなるかわからない。だからこの5連休というのはまたとない機会なのだ。 だから予定も入れまくった。気が付けば5日とも外出していた。 当然のごとく5日とも飲んでた(笑) 5/2は偶然にも友人宅に友達4人で遊びに行くという企画があった。 僕が三宅島に行くのは5/2の夜10時半、竹芝桟橋。 行って行けないこともない。 だから、三宅島に行く前に寄って行くことにした。 手ぶらじゃ、申し訳ないので手みやげに自慢の梅酒を持っていった。 何を隠そう僕は梅酒作りの達人なのであった。(笑) っていうか、僕はあとにも先にも人に自慢できる料理(?)はこれしかないのだ。  自分で作り始めてからどれくらいになるのかな? もう5年以上にはなると思うんだ。親戚のおばさんに教えてもらって、 作ってみて、これが意外に美味しかった。  僕がよく居酒屋で梅酒サワーを頼むのだがそのたびに「これはおいしい」とか 「これはリキュールだけでまずい」とか言っているらしいのだ。 あるとき友人Mくんがウチに遊びにきて、せっかくだからというので、自家製の梅酒を
飲ませた。すると、そのMくんが「スズキがあれだけ梅酒にウルサイかわかったよ。 これじゃ他の、飲めなくなるよ」と。 確かにその年は自分でもよく出来たと思う。でも、白状してしまうと、梅酒は
腕ではない。だれが作ってもそこそこ出来ると思う。問題は素材なのだ。 いい青梅さえ手に入れられ氷砂糖を少なめに入れさえすればできる。 大体5月の下旬から6月の半ばくらいまでかな。 その時期を過ぎると梅がなくなるし、第一色が黄色くなってしまって、全然
美味しくない。 一度、知らなくって作ったら梅酒が赤茶っぽくなった。けっしてまずくはなく、
自家製と称してこういった梅酒を出している居酒屋もある。 でも、青梅独特の酸味は消えてしまうので、僕の中でこれは失敗である。 これを機に梅酒を作ってみようという方に簡単にレシピを教えておこう。
(なんでまた?) |1.8Pの果実酒用の焼酎、氷砂糖(1L)、そして青梅(1L)を買う。  この焼酎には細長いタイプとちょっと大き目のモノ(どちらも1.8P)が
あるが大き目のモノがお勧め。なぜなら細長タイプは梅を入れると焼酎が
あふれてしまうのだ。 作り方 }作り方はいたってカンタン! 1.青梅を簡単に水洗いをする。 2.水を手ぬぐいなどで拭き取る。 3.フォークとかようじなど先の尖ったモノで青梅に穴を開ける。 青梅ひとつに付き20〜30くらい。 これで梅の味がよく出るようにする。(これって秘伝?) 4.果実酒用の焼酎に氷砂糖を約500g入れる。 青梅を先に入れないように。 5.最後に青梅を入れる。 6.これであとはそのままにしておく。 時々、青梅と氷砂糖をかき混ぜるのもいいかも。 (そう、教わったが、最近じゃやっていない) 大体10月頃になると飲めるようになる。 人によっては梅を取り出す人もいますが僕はそのまま。 「梅酒を飲みながら、梅もかじる」それが僕の飲み方なのだ。 おっと!こんな話をしていたら一体いつ三宅島の話になるかわからない!(^_^;) さ、友人宅に向かおう!


「元春つながり」

この日はすごく天気が良かった。青空が出ていて、5月といえども少し暑かった。
三宅島に行ったらもっと暑いかも。ひょっとしたら海に入れるかも。そんなことを
考えながら島に行く準備をしていたので、ウチを出る前からすでに島モード。
普段はめったに着ないG-ジャンをつい着たくなってしまった。 服装というのはどうやらそのときの気分をうまく反映しているもので、それは
けっしておしゃれというのではなく、そういう服を着たい気分ってあると思う。
この日もよく顔をあわせる連中と会うだけなのだから、別にかしこまる必要も
ないと思っていた。しかし、Wさんの家にお呼ばれするのは初めてなので、 あんまりラフなのはマズいかな、と一瞬思ったのだが、そこは“気分は島モード”の
スズキくん。G-ジャンで行きたかった。 (その格好で行ったら、「その格好で行くんですか?旅慣れていますね?」 と大分から遊びにきていた友達に言われてしまった。。。いえいえ、君の方が旅慣れて
いますよ。とても大分から来たとは思えない思いっきり普段着でした。) で、とにかくWさんが住んでいる埼玉県のT駅へと向かった。 今回、Wさんの家に集まる目的というのはWさんもパソコンを買ったのだが様々な
設定がわからないので、みんなで教えに行こうというのが主旨だった。 集まったメンツは大分からGWということで東京に遊びに来たTくん、Windowsはおまかせ!
のKさん、そして僕にインターネットの面白さを教えてくれたIくん。 Wさんちに着くと、様々な料理が並んでいた。早速、WさんとKさんはなにやら
メインディッシュであるピザを作りはじめた。
こういった時、男はどうしていいか迷ってしまうものだ。とりあえず座り、
途中で買ってきた缶ビールを開けた…(^^;)。 もともと僕らの最初の出会いは佐野元春だった。 元春のファン同士ということで知り合い、時折集まっては飲み会を開いたりしている。 いつも大体7〜8人のメンツが集まるが、サークルと呼ぶほど大掛かりなモノではなく、 仲間と呼ぶ方がふさわしい。 特にIくんとTくんと僕とはいつもツルんでいる。T くんは漫画家の石ノ森章太郎の
大ファンで、東京に遊びに来たときは必ず「まんだらけ」に寄っているようだ。
僕が以前石ノ森章太郎のアシスタントをやっていたこともあって妙に話が合った。
Iくんは細かいことに実に気がつく人である。この元春がらみの集まりも大体Iくん
が企画している。 結局、Wさんの宅ではビール、梅酒、ピザ、自家製ケーキなど、食べ放題、飲み放題。 僕は8時半くらいまでいて、三宅島にいくために竹芝さん橋へと向かった。 さ!いよいよ三宅島の話が出来るゾ! 次回は竹芝桟橋からの話です。
 

「いよいよ三宅島へ。」

竹芝桟橋には10時頃着いた。船が出るのが10時半、三宅島に着くのはあしたの
5時頃だ。 いよいよ出航だ。僕は甲板に出た。竹芝桟橋からレインボーブリッチをくぐり、
お台場が一望できるのだ。  ここは絶景。とても放送局とは思えないいでたちのフジテレビが見える。 そばに大きな観覧車が青や緑色に色を変えながら立っている。あれがうわさの
お台場の「大観覧車」か。今度は近くで見たいものだ。 目をちょっと下に向けるとなんとまだ、自由の女神が…。フランスから1年の約束で
借りたものじゃ…? 延期になったのかな?実はフジテレビの大道具の人が作ったモノ!?(笑) (*自由の女神は5/21に解体作業を始め、5/24フランスに返還されたそうです) そんなことを思いながら、船から見える夜景を楽しんだ。 客室に戻り、僕は缶ビールを開け、バックから本を取り出した。 椎名誠の「わしら怪しい探検隊」。 僕が友達に三宅島に行く話をしたら、東ケト会みたいですね、と言われた。 それでちょっと気になって読み始めていたのだ。  東ケト会とは椎名誠を中心とした10名くらいの男達が島へ行き、キャンプを
しながら 1週間くらい過ごすというものだった。 「わしら怪しい探検隊」はその様子をエッセイとしてまとめたものだった。 その中でひとつ僕と共通した話があった。椎名誠が高校生のとき千葉港でアルバイト
をしたことがあるという。実は僕もここでバイトをしたことがある。 僕の場合は4年くらい前でちょうど失業しているときだった。 失業保険だけではだんだんと貯金もなくなってきたので、簡単なアルバイトを始めた。 事務所の引っ越しに伴う事務机やパーテーションの組み直しだった。千葉港には パソコンの梱包作業で行った。倉庫の中で100人くらいが流れ作業でパソコンに箱詰め
していくのだ。昼休みとなると外に出て弁当を食べる。そこは外に出るとすぐ港だ。 海が見えて大きな貨物船がいくつもとまっている。 そばには荷物として下ろされた、まだ材木になっていない木が階段上に積まれている。 季節も今くらいだったと思う。上を見上げると空一杯に青空が広がっていて、目の前に
は水平線までが広がる海。そしてそばには大きな船が。。。 そこで弁当を食べる。すごく気持ちがいい! 失業はいやだったけど、なんかこういうのもアりかな、って思った。逆に考えれば、
ああいった経験もあのときだけだったなぁと思う。 そんなことを缶ビールを2本空け、そろそろ消灯時間の12時となった。僕が乗った
客室は2等客席でいわゆる雑魚寝状態となる。毛布が1枚100円で借りられ、それで
自分のスペースを作る。さらにもう1本缶ビールを空け、眠りに就いた。。。
 

スズキくんの島めぐりへ