三宅島全図へ

天然記念物 アカコッコ。

 「宴の夜 in 三宅島」

僕が泊まった民宿は宿泊者全員、ひとつの部屋で食事を取る。
家族やグループで来ている者は当然固まる。それ以外、つまりでひとりで
来ている宿泊客は同じテーブルとなるわけだ。僕の前に座っている男の人も
ひとりで来ているらしい。 年令も僕と同じくらいじゃないのかな。 ちょっとした世間話的に「今日はどちらをまわってきたんですか?」 すると話にノってきた。。この人も東京から来ていて自前のサイクリング車で
バードウォッチングが目的だという。どうやら普段から鳥が好きらしく自分の
部屋でも鳥の声のCDを聞いているという。
三宅島に来て、天然記念物のアカコッコを見れて感激したと言っていた。
今まで僕が興味がなかったんで全然書かなかったが、三宅島は野鳥の宝庫なのだ。 日本で見られる鳥の40%はこの三宅島で見られるという。中でもアカコッコは
世界で伊豆諸島と南西諸島にしか生息しておらず、実に珍しい鳥であることが
彼の解説でわかった。
翌日、多分東京にいる彼女からの電話で「アカコッコを見れたんだよー!」と 力説していたから(^_^)。  そんなふうに野鳥の話に花を咲かせていたら、僕のとなりに座っていた女の子
が話に参加してきた。彼女も野鳥に詳しかった。おまけに健脚で島をバスと歩きで
まわったそうだが、ラストは3時間歩きっぱなしだったという。
彼女の目的はバードウォッチングとイルカウォッチングだという。
そう、三宅島はイルカにも会えるのだ。実際は船で45分くらいのところにある
御蔵島(みくらじま)まで足を伸ばすのだが。
ふたりの話によるとアカコッコはちょっと気を付けてみればすぐ、見れるという。
世界で珍しくてもこの島には沢山いるようだ。実際、昔はそのアカコッコを
食べていたらしい。彼女が民宿のおじさんから聞いた話だから多分、本当だろう。
(今は天然記念物に指定されているんでダメです)
そんな話で盛り上がっていたら今度はこの民宿に通い続けて26年という釣り師が
乱入してきた。20歳くらいのときこの民宿のおじさん(ご主人)の釣りさばきに
惚れ込み、以来休みになるとこの島に来るという。
家族はどうしているんだろう?とか普段は何をしているのだろうと思ったが、
ここでは気にしない!! なんだかワケのわからない宴会状態に突入してしまった。 旅先のこういった出会いとは実に楽しい! 最後は民宿の人から「従業員がそろそろ帰りますので」という言葉でおひらきと なった。気付けば9時半を廻っていた。 よし!明日はアカコッコを探しに行こう!

 

 

スズキくんの島めぐりへ