平成17年2月17日、16時16分…。ついにスズキ家に男の子が生まれました。。。。ドナちゃんは、汗ダクになりながらも、自然分娩で、優太郎を産みました。助産婦であり、ドナちゃんとは小学校からの幼なじみであるゆきちゃんは、「なおちゃん、頑張ったね〜」とつねに励ましの言葉を掛けてくれました。そしてそれを一部始終を見届け、ドナちゃんの汗ふき係(^-^;)に徹した僕は、子供もドナちゃんも無事に出産が終わってくれてこころから「よかった、ホント、良かった」と胸をなでおろすのでした。。。。。

なんて、これまで、赤ちゃんに関してほとんど書いていなかった僕がついにというのはおかしい話ですが、、、、あんまり子供について考えてる余裕がなかったんですよ。当然、仕事のこととか、自分の身体のこととか、子供が生まれたあとのこととか。でも、生まれてきた子供の顔を見て、びっくり！僕の小さい頃の顔にそっくりなんですよ。よくみると口元は、ドナちゃんに似ている。。。これは、まぎれもなく僕たちふたりの子供でした。。。

そう、里帰り出産を希望しているドナちゃんは、ひと足先に2/6だったかな、勝浦に帰っていきました。予定日が2/27だったので、それ前後は、空けておこうと思いながら、僕はハローワーク通いをしていました。携帯に電話が入ったのが、そう2/16の午後8時くらいだったかな。普段、仕事中なので、ほとんど携帯にはメールでしか連絡を取らないドナちゃんから珍しく電話が入ったんですよ。ビックリして取ると、なんでも妊娠中毒症になってしまって、肝機能が弱まっているという。そのせいで血圧も高くなっているということなんです。血圧が高いと子供を産む時に“いきめなく”なるそうです。（いきむとは、子供を産むときにおなかに力を入れてりきむことのようです）このままだと母子共にあまりよくないということで、一番いい解決方法は産んでしまうことということらしい。っていうことで人工的に陣痛が起きるように誘発剤を腰に打ったらしい。ドナちゃんとしてはそれが不安だったようで、僕もそれを聞いてちょっと心配になりました。で、翌日、千葉県鴨川にある亀田総合病院に向かいました。ここにはドナちゃんの幼なじみ・ゆきちゃんが助産婦として働いています。

今回、里帰り出産するにあたり勿論、出産の準備に備え、親元で産みたいという理由もありましたが、実はこのゆきちゃんが働く亀田総合病院で産みたいというのがあったのです。そうこうしてる間に病院に着きました。高速を飛ばせば東京からは3時間くらいで着く距離です。それにしても出来たばかりの『Kタワー』はすごい。実はドナちゃんが入院する亀田総合病院というのは、日本でも有数の病院なのです。去年だったか、患者が選ぶ病院ランキングでベスト1でした。。何がスゴいって医療という分野を医療サービスという観点から捉えて展開しているってことです。例えていうなら医療に高級ホテル以上のサービスを持ち込んでいるということです。そして僕がもっとも評価するのが、その根底として医療技術のレベルが高いということです。勿論、その判断基準は素人レベルですよ。細かいことはわかりません。ただ、この病院にはドナちゃんのお父さんも入院していました。あの日、お父さんがクモ膜下出血で倒れた時、もし、この病院でなかったら、その夜、亡くなっていたでしょう。2年も生きていなかったでしょう。それについての良いか悪いかの是非論はあるかもしれないけど、そのおかげで僕らは心の準備が出来ていました。

『Kタワー』の詳細についてはあとで触れるとしてまず、気になるのは、赤ちゃんが産まれてしまっていないかということです。この日に間に合うために会社をやめたといっても過言ではない。そう、子供が出来たってわかったとき、いろんな意味で今のままの暮らしは出来ないなぁと思いました。毎日、終電で週に2回くらいタクシーで、それでいて土曜も仕事で、、、それで生活が潤っていれば、仕方ないと諦められるけど、そんなことない。休みの日はフリマ行かなきゃ（笑）なんてことをしてた。こりゃ、どこかで変えなきゃね、いいきっかけだと思った。ま！そうは言っても結局のところ似たような仕事で探していくワケだから、そんなに大きくそれこそ定時で終わる仕事とは思っちゃいないけど、今よりはマシになるだろうという考えで、やめようと思ったのです。そうすれば、産まれたときの子供に会える。。

だからと言って、その瞬間にいたい、つまり立ち会い出産をしたいというわけではないですよ。むしろすごく消極的（笑）ホラ、テレビとかで分娩室のそとの廊下にあるベンチ椅子でいつ産まれるかとかハラハラしながら、見守ってるシーンを想像してたんですよ。「おんぎゃ〜」とか声が聞こえてきて、看護婦さんかなんかが「おめでとうございます、元気な男の子ですよ」というようなシーンを。そしたら、何をドナちゃん、勘違いしたんだか、「どーせ病院まで来るんだったら立ち会ってよ」、ってねぇ。。。（苦笑）渋々ですよ。でも、急に早まったと知っちゃ、オタオタしてられない。一刻も早く、ドナちゃんの元に行かなければ(^-^;)。（続く・・・）