駅まで延々歩き、再びあの大通りに戻ってきました。
その300mの一番奥に祭りのステージがあります。
真っ直ぐの道を会場に向かって歩いていくと予定時刻5分前にイベントがスタートしております。
イベントの名前は「メガネっ娘アイドルライブステージ」
…
め、めがねっこアイドルですと?!?
でも出演はCutiePaiのまゆちゃんと、
(…ここで、みんなが、「ああ」とため息混じりに納得する様が目に浮かぶようです。)
地元のメガネアイドル瀬乃ゆうかさんの2組です。
なんというか、不思議な気分。
はるか道の先のステージでは既にまゆちゃんが新曲を歌いはじめています。走って見に行きたい気持ちを少し抑えて。そこに向かって歩いてゆくドキドキ。ライブハウスと違って200m先だって音が響き渡ります。その中を歩くのはなんて幸せなことでしょう。街に溶ける歌声の中で、まゆちゃんが踊っています。
今年初めて歌声を聞きに来ましたよ。ようやく、目的地に到着です。
最前列に陣取るファンはわずかに4人(そして静か…)。ステージのまゆちゃんは1人。あとのお客さんはまゆちゃんを知らない人ばかり。音響も音が出ればというレベルのもの、言い方に語弊がありますが、ライブという意味ではアウェイ。そこから、何人の心を惹きつけられるかという歌い手の力が問われます。
歌ったのは前の週にiTunesで配信が開始された「MAGNETLOVE」をはじめ、「トゥルルンテレフォン」「スピカ」「テクノ*ドール」など…。「〜など」と平気で書くファン失格のワタシをお許しください。(真のファンならセットリストとか1曲ごとの感想とか書くのでしょうけど、少し自信ない部分もあり←あなたは失格、そうはっきり言われたいby橘いずみ←古い)
彼女の歌が何人の心をひきつけたかはわかりませんが、少なくとも小さな女の子が、途中で帰ろうとするお母さんの手を振り払って、ずっとまゆちゃんの歌う姿に魅入っていたのは嬉しかったのです。歌って踊るアイドルな曲から、シンセを使うエレクトロな曲まで、幅広いバリエーションとはいえ、一般の人が全く知らないオリジナル曲だけで魅せるのは至難の業です。(でも、オリジナルでなくては意味が無いのです。そのゆるぎない自信と力が美しいのです。)
そして、いつのステージも見ていても周囲で「かわいい」とつぶやくのは女性です。男性陣にはテレがあるのです。あの「かわいい」は全ての女の子の願望でもあるのではないかと思います。
ワタクシは会場の一番後ろでただただ、魅入っておりましたよ。拍手をしておりました。あと、他のお客さんの反応が気になるのは、もはや親心としか言いようがありません。4年前の商業施設でのお客さんの反応が気になっていた頃をふと、思い出しました。
そういえば、はじめて屋外でまゆちゃんの歌を聞きました。わずか30分。でもKanaにとっては永遠です。この1年分のそうまとめ。日の光の下のまゆちゃんは白くてとても美しく妖精のようでしたよ。
このステージが祭りの最後だったので(もちろん地元のアイドルも歌って、メガネトークもしていますが…まゆちゃんイベント慣れしてるので現場仕切りまくりです;)、イベントの後は、周囲が片付けの空気。物販購入に並ぶファンも10数人程度でしたが、そのほかに地元の小さな子供にかこまれて大人気、あらためて、まゆちゃんの子供受けのよさ(あんど面倒見のよさ)に嬉しくなるわけで。
そして、並ぶファン一人一人に本当に時間をかける…。真にアイドルの鏡です。ファンにとっては嬉しい限りです。Kanaさんは、後ろのファンに申し訳なくて。東京でいっぱい会ってるし(けしていっぱいではない。)あまり会話も交わしませんでしたが、「会いに来れた」ってことだけわかってもらえれば十分です。
そうそう、今回まゆちゃんは鯖江の眼鏡屋さんで作ったオリジナルメガネリングを販売しておりました。「2つください」と言ったら「彼女さんとペアですか?」と聞かれまして。
「私にはいつだってまゆちゃんしかいません!!」
…とは言えませんでした。(もし言えても言っちゃだめだよ…)
さらに、まゆちゃんは鯖江でオリジナルメガネ(上のモチーフのベースになった)も作っておりまして、そのこだわりっぷり、やはり、アーティストは職人だなと思ったわけです。鯖江も、まゆちゃんも、ますます好きになったわけで。
ひとつ、残念だったのは、カメラマン兼マネージャー(?)が甘かった(というかぬるかった)ことかしら。
機材であれ、アシであれ、現場に行けばチームの一員。黒子の働き如何で、アイドルのイメージが良くも悪くも変わると言うことを理解していて欲しいかなと。…
そんなわけで、私の旅は終わりました。
予定を全部とっかえて鯖江に来た意味はありました。
あなたがワタシをおぼえているかぎり、ワタシはずっとにあなたのファンです。と思ったのであります。
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