「東横線で渋谷から一つ目の駅に着く時の目に入る緑と煙突が忘れられない。」とあの人は言いました。
「雨の日、あすこのホームに立つと草の匂いとうっそうとした緑に、攫われそうになる。あの、団地の奥に迷い込みたくなる。」あの人は確かそのような事をいいました。

七年も前の話です。
その駅の名前を代官山、緑の団地の名前を同潤会アパートと言いました。

アパートの存在もあの人も今となっては遠い昔の記憶でしかありません。

ただ、その記憶が、先日ばらばらと押入れの奥から出てきてしまったもので、
ついつい懐かしく思ってしまいました。

少しだけ話に付き合ってくれたりすると
嬉しいかもしれません。
ううん、とても嬉しいのです。

2002/1/20 Kana

 

 

昼下がりの住宅街は音も気配もなくてまるで深夜みたいに静かです。
でも、見えないその中に一つ一つの生活があって、夜にはみんな身体を休めに帰ってきます。

ここが皆様にとってそんな場所になりますように。疲れた時ふと、立ち寄ってくれたら幸いです。

このページは迷路のように複雑で、無駄に広くて、いつも少しずつ大きくなっています。
それをなんとなく、散歩でもするように、歩いていただければ、そして、それがあなたのものになっていただければ、ほんとに嬉しいです。

一年で閉鎖されるところだけは
ほんとの同潤会とおんなじです。

 

コンセプトその2(2003版)

案内図(はじめてのかたはこちらへ)

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同潤会代官山アパートメントについて
(このサイトのイメージです。興味があれば)