日記

nikki The Book of Days. 毎日、のらりくらり書き綴ってます。2002.11月

 

2002.11月

葉っぱ 2002/11/27

風が吹くと落葉が吹雪のように舞い散るから、Kanaは木から離れた葉っぱが地に着く前に取ってみたいと思う。まだ、少しでも命のかけらを含んでいそうな葉っぱを、地に落ちて落ち葉になる前にふれてみたいと思う。でも、意外と難しい。Kanaは走ったり飛んだりしないから、待っているだけでは葉っぱは手のひらに落ちては来ないから。今年はまだ捕まえられずにいる。

でも、風もないのに降り注ぐ、落葉の雨の中をゆっくり歩くのは本当に気持ちいい。今年の秋は長かったけれども、もうすぐ終わりだ。

 

ココロ 2002/11/27

不器用なりに振り向いてもらう為に、へたくそにヘタクソに努力なんしてみて、いざ振り向いてもらえたときには、その顔を直視するほどの勇気も度量もなく、ちらりと目を合わせることすらできずにいる。Kanaはきっとそんな人間だ。

 

食料ビル 2002/11/24

食料ビルでやっているギャラリーが今日で最後・・・っていうか、食料ビル自身がもう閉鎖と言う事で、行ってまいりました。なんで、皆さんにこのことをもっと早く報告しておかなかったのか後悔先に立たずです。(この話自身はお散歩に詳しく載せようと思います。)本当に食料ビル全体を使った壮大なお祭りでした。午後2時ごろ行ったけれども入場制限かかるくらい人が並んでいたので、Kanaはあっという間にあきらめて古石場のアパートでも見にいってみましたが、もう、何年も前に取り壊されたらしく、高層建築が立ち並ぶばかりでした。悔しいのでこれも写真載せます(5年位前のだけど)更に仕方なくKanaは住吉の同潤会アパートまで散歩に行ってみました。夕暮れ時のアパート。半分はもう壊されて、残りも来年にはなくなるウンメイのはずでしたが、住人の方はいつも通りに親子で遊んだり買い物をしたりいつもの日曜日の風景が広がるばかりでした。夕焼け時をこっそり撮ったりしてみました。

夜の帳が下りてもう一度食料ビルに行って見ました。5時半だと言うのにまだ、すごい人だかりです。Kanaはこの中でやっている30人のアーティストの作品よりも食料ビル自身を感じたくて中をひたすら徘徊しました。

Kanaいっぱい写真を撮りたかったのに、あっという間にバッテリー切れです、ふだんの準備不足があだになります。でも、なんとこ幾つか写真を撮って空気だけはたくさん味わって、この辺を今度まとめて出したいと思いつつ。

でも、みんなカメラもって行っていましたよね。みんなの写真を集めたら、きっとそれだけで広大なサイトが作れるんでしょうね。そんな機会があればいいのにと少し思いました。素敵なものはステキ。例えなくなってしまっても、思いだけはきっとのこるわ。

 

owabi 2002/11/23

姉さん、事件です。先月のnikkiの内容が気がつけば半分ごっそり消去しています。皆さまのアイの理論(そんなコーナーもあったなぁ。)がどっかに行ってしまいました。ゴメンナサイ。テキストは戻ってこないので、記憶と頂いたメールを頼りに何とかしてみようと思っています。

 

 

冬の情景 2002/11/23

今週Kanaが出遭った、冬の情景を少しご紹介です。

月曜日、後楽園の駅の外で寒空の下、おじいさんがコートを羽織り、杖をつき、もう片手に、菊の花を一束、新聞紙にくるみ歩いていました。なんとなくKanaにはお墓参りに行く格好に見えて、そういえば今は菊の花の折だと、思いました。

水曜日、大井町線に乗っているとき夕暮れ遅く、ふと、窓の外を眺めると、これまた雁(想像)の群れがVの字型に群れて飛んでいました。一瞬でしたが、寒空と鳥の群れがなぜか、とても冬らしく、切なく。

木曜日、朝、何処のお宅も落葉を掃いて大掃除です。武蔵大学の木々から風も無いのに降り注ぐ落葉が、幻想的で、焼き芋心をくすぐります。でも、条例で焚き火禁止されているので、歩きながら落葉踏みを楽しむくらいです。掃き掃除された落葉があちこちでアリ塚みたいに盛り上っています。

金曜日 外苑の銀杏並木の入口で娘と待ち合わせしてみました。やっと、銀杏も色づき始めた感じでした。週末に雨が降ったらきっと散ってしまうのでしょう。冬らしく原宿でラーメンを食べてりました。冬らしく一軒家のBarで長居したりしました。

曇った寒空も、早くに暮れてしまう太陽もそれぞれに情緒がある様でKanaは、寂しい匂いのする冬がすき。暖かい食べ物に幸せを感じる冬が好き。

 

 

namida 2002/11/19

仕事中、電車に乗っていましたら、深津絵里みたいなかわいらしい少女がマブタを指で押さえながら涙目で本を読んでいました。Kanaはそういう仕草にとても弱く、思わず努力してその本のタイトルを見て見ました。

「ユーモア・小説集」

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女の子は涙目で口を抑えながら大きなあくびをしていました

とりあえず、その本のタイトルがほんとに気になって一度でいいから読んでみたいと思ったのでした。胸のトキメキをかえせ

 

 

襲名  2002/11/14

このたびミユル堂の「エロ担当」2代目を襲名する事になりましたPC8801Kana@”ELO"mark2-FR です。

・・・嘘です。Kanaにはそんな大任果たせませんでした。Kanaは見ての通りのエロでございます。ですが、ミユル堂で夜な夜な語られる、甘美で崇高なエロティシズムの前にはとても太刀打ちできなかったのでございます。

暗がりで震える女社長の手をそっと握ると、しっとりとした湿り気と、かすかな息遣いがそっと私に伝わってきた。
「怖がることはないよ子猫ちゃんさあ、怯えないでこっちへおいで・・
・・って、ああ、ワタクシオチを言ってしまいましたわ。

そんな訳でミユル堂の社長と専務はかわいいけど子供ではないネコ様たちでした。専務はアンマリ人見知りしないけど・・・社長はすごく人見知りなので絶対お店には顔を出さないのだそうです。

昔ミユル堂本社(基地ともいう)で社長に会った時。無理やり社長と握手をしたら、やっぱり震えて汗ばんでいました。

かわいいのだ。

二代目襲名の話はいずこへ?
その話はまた次回の講釈(古)

 

ロジパラ  2002/11/14

超大手サイトの「ロジックパラダイス」がKanaは大好きなのです。知らないヒトは「ロジパラ」と検索するだけで1540件ほど出てくるから。日記系のようなネタ系のようなエロのような、なんかいい感じなのです。そんなサイトに先日(と言うか昨日)メールしてみたのです。内容は、サイトのネタに関することなんだけれども・・・

そしたら、ちゃんとお返事が来ました。なんか1日に100も200もお手紙もらっているだろうヒトから、こんなKanaにお返事が来たことがとても嬉しかったのです。2000万ヒットのサイトのオーナーがKanaの手紙を読んでくれるばかりかお返事まで・・・Kana幸せなのであります。

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・・・お返事メールの内容がとても、女の子宛ての言葉遣いだったのは、Kanaがいつもの言葉遣いでメールを書いていた所為でしょうか・・・。

なにはともあれ
うれし〜のだ♪(娘風)

 

住吉  2002/11/12

同潤会の清澄のアパートに行く機会を得た。仕事の途中で。昼時を利用して、歩いてみた。江東区にあるそのアパートは、清澄橋通りと、三目通りに面しており、その交差点の直角の部分に螺旋階段を持っている極めてデザインチックなアパートなのであるが・・・

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なかったよ。もう。

ウツクシい面影も形も、すっかり建設用重機器に制圧されていました。残った石ころすら拾えなかった。

少しだけ救われたのは

路を挟んで住吉のアパートはまだ居住者がいらっしゃるようで、一部だけ残っていた事。同潤会の建築の一つの特徴である中庭型(上から見ると口の字だったりコの字だったりする)棟も残っているようで・・・ココに来るのは多分5年ぶりかしらと思いながら、お昼ご飯そっちのけで写るんですを買い求め、去り行く面影を寒風の中とりまくっていたのであります。

風邪をひいたのはきっとこのせいだ。


今度写真を揚げます。

 

募金  2002/11/7

舞浜で募金箱に500円ほど投じた。Kanaはココロが狭く、街頭募金をアンマリ信じていないので、基本的に募金はしない。特に、お子様を借り出した募金なぞ、子供を利用して金を集めようとしている邪悪な大人な発想に、腹立たしささえ覚えるのである。無邪気に一生懸命「募金お願いしまぁす」と言っている のをみるとなおさらである。

 

その人はまだ若い女の人で「自殺で親を亡くした子供の為の募金」を訴えていた。その人自身の切実な訴えかけに、kanaは足を止めて、振り返り、戻ってまで募金してしまった。娘も募金していたから多分、同じような気持ちだったのだろう。

後で「あの人に入れた」と言っていたから。

自殺する親は現在年間3万人以上だそうで、コレは、交通事故の死亡人数より高いそうである。事故や病気なら残った遺族はあきらめるしかないけれども、自殺された遺族はきっと、罪の意識を自分に持つのだから、諦めがつかないのだろうから。とても誰にとっても不幸なのだと思う。Kana自身は知らないけれども、そばで経験した記憶はある。

自殺はしてはならない。でも、それが我が身になった時、きっと決して他人事ではないのだ。

 

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(c)Kana AKD 2002 団地迷宮