nikki The Book of Days. 毎日、のらりくらり書き綴ってます。

 

2007年1月nikki

07/2/1 パーフェクトデイ

ああ、えっと先日書いたパーフェクトディなnikkiですが(1/30)、食べる、ショップ以外にも、
本郷の店をあちらこちら見て歩く、ヘビ道を歩く(谷中のくねった道)、谷中の階段から夜景を見る、六本木の古いビルから夜景を見る、チケットが手に入る、、などのステキなオプションがつきます。

二人とも道に迷わないというのが勝因かと思われます。

ええ、お約束ですがパーフェクトに女二人旅な感じです。…Kanaさんた、まにゃ男見せなさい。という突っ込みは聞こえなかった方向で…

だって甘いものは別腹ですもの(女脳)
イナムラショウゾウのケーキ心底ウマイす〜〜〜。

 

07/1/30 パーフェクトデイ

全然更新してないのですが、忙しい日を送っています。

そして今日は神様に与えられた日のように、
幸せ一杯に 東京中を駆け巡りましたよ。

馴染みのK嬢との東京散歩は午後3時30分スタート
本郷のステキな文房具屋さんに始まり(K嬢お勧め。以下K嬢)
根津のはん亭茶房での遅いランチは恐ろしくおいしく(Kanaお勧め)
初めていせ辰本店に行き(K嬢)
SCAI THE BATHHOUSEのイェッペ・ハイン展はクールで(Kana)
上野桜木のイナムラショウゾウでケーキを購入(K嬢)、
根岸の隠れ家おでん屋でまったりし(Kana)
西麻布のル・スフレで最高のスフレを味わい(K嬢)。
六本木のバーのギネスで締めて(Kana)
さいごに10-FEETのライブチケットをローソンで買って(K嬢)
家でイナムラショウゾウのケーキの味見をして…(Kana)

…夢のコラボレーション?…ダブルネーム?!ってくらいこのお散歩コースをみんなに教えて差し上げたい。これだけのコースをそのときの思いつきで周って、何気にオープンしていて、混んでいることも、障害らしい障害も、道に迷うこともなく、全て完璧にこなしたことに、Kanaは奇跡を思います。

ああ、でもK嬢真夜中にケーキの味見して胃が痛いといってました。
…うん、やっぱり食べすぎだよね。でも、時にはこんな東京散歩もいい。
何気ない、気兼ねないことが、とっても幸せな一日なのでした。

 

07/1/25 言葉に出来ない

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youtube

小田和正「言葉に出来ない」

●イルカに頭かじられてるアイコン

絶対見てください!

K

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という暗号のような書置きを会社でもらったので見てみた。

だめ、…これはだめ。会社で見ちゃダメ…くは

 

07/1/21 長い散歩 

「長い散歩」という映画を見ました。 2006年モントリオール世界映画祭で3冠を受賞してグランプリに輝いた奥田瑛ニ監督の作品です。

家庭での幸せを築くことのできなかった定年後の老人と、虐待でココロを失った少女が、青い空と白い雲を探しに長い散歩に出るたんたんとしたお話---。

自らが原因で妻を亡くし、娘の非難めいた目にも耐えられなくなった元校長の松太郎は、罪を清算するように自宅を離れ田舎の小さなアパートに引っ越します。しかし彼が越した隣の部屋では女がヒモと暮らし、その子サチは日夜虐待にあっていたのです。いつもアパートの二階の階段から空と雲を見つづけているサチ。虐待が限界に近づいたある日、松太郎はサチと一緒にアパートを出ます。

少し冗長に感じるほど淡々とした映画ですが虐待をテーマにしつつ目を背けたくなるようなシーンはなかったのが安心して見られました。
教育者としての責務を全うしつつ、家庭一つうまく築けなかった老人の哀愁を緒方拳が見事に演じています。その哀愁漂う老人が、サチを助けることで、守れなかった家庭を取り戻すように、強くやさしい男に変わっていきます。
劇中ずっと背中に紙で作った天使の翼を背負っているサチは温かい食べ物を「痛い」と恐れます。それは、煙草やコーヒーで虐待されてきたから。松太郎に触れられることも恐れます。それは母のヒモに触られてきたから。実際には多く出こない虐待の実態を、小さないくつかの行為が容易に想像させてくれます。
天使の翼は、幼稚園の発表会で使ったもの。親子が幸せだった最後の日の記憶。サチはそれを背負う事によって、必死で幸せだった日々を失わないようにしがみついているようにみえるのです。残された最後の希望。一方的な虐待という母からの暴力へのただ一つの反抗。

どんな正当な理由があれ、松太郎の行為は明らかに誘拐です。警察は徐々に二人を追い詰めていきます。
逃亡する二人が出会う帰国子女の少年ワタルとのつかの間の交流と別れ。
自分が愛されたことがないから、サチの愛し方がわからないと刑事に言い切る母親の悲しみ。松太郎が悪ではないとわかりつつ、職務として追うベテラン刑事(この役を奥田瑛ニ自身がやってます)の葛藤。
松太郎が自分の家族への贖罪と、サチ自身を連れて行きたい場所。
物語は盛り上がりながらも、決して予想を裏切ることなく、終局へ向かっていきます。

ベテラン刑事が松太郎との電話のやり取りで「君がやっていることは犯罪だ、巡礼なら一人ですればいい、子供を巻き込むな」というピンポイントな発言に対して松太郎が叫ぶ「この子は地獄を見てきたんだ。警察に何ができる。本当の犯罪者は誰だ!」という台詞は、この映画の真芯だと思われます。地獄という言葉がこれほどしっくりくるところが、ぞっとします。

そして旅の終わり、自分が警察に出頭したらサチはどうなるのだろうと、自分を本気で信じてくれるようになったサチの心までもを案じて右にも左にもいけない松太郎の悲しさ。今の日本では、この後のサチが幸せになる方法が決して見えてこないのです。

映画は刑期を終える松太郎のシーンで終わりを迎えます。
その後サチがどうなったかは一切出てきません。
結局のところ、実際に松太郎の家族の崩壊した具体的な部分も、サチの家庭が崩壊した理由も、少年ワタルとの別れの理由も、その後の彼らの行く末も一切出てきません。そこにリアルさがあるのだと思うのです。観客に想像させることで、いっそう考えを深くさせるのだと思うのです。それぞれの家庭に当てはめて、より深くに落としこんでゆくのです。

映像が美しかったのです。岐阜の古い町並みや昭和の匂いのする建物、廃校など、郷愁を誘う風景が、物語にやさしさと哀愁を加えています。

ただ一点不満だったのは老人問題に対して特に触れていなかったこと、刑事が松太郎に理解を示していた部分もあり、緒方拳の強くなっていくイメージがあり(松太郎は老人から父親というイメージに近づいていったのだと思う)。ただ、現実的にはこの老人松太郎に対して警察は全く理解を示さないだろうし、老人はどこから見ても老人でしかない。
もし、この作品の松太郎に、老人だから理解されない、蔑まれる、といった要素を含ませたら、さらに問題を提起し深みのある作品になったのではないかと勝手に想像してしまうのです。

ひさびさによい映画に出会いました。

長い散歩
http://www.eiga.com/official/nagaisanpo/



 

07/1/22 メール

いろいろあって、大変緊張して、疲れてきって凹んで場の雰囲気を悪くして、解散して、謝りのメールを入れたら、もちろんしかられて、ひたすらに悩み、どうにか自分で結論をだしてメールを打ちはじめて打ち終わるまでにほぼ一日かかりました。でもメールの中で少しずつ自分を見直していったので書き初めと、書き終わりの心のありようがずいぶん違います。というか、どこまでも自分は子供なわけで。これは戒です。

そんな本当にヒトとして情けないメール

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本当にたくさん疲れてしまってたくさん寝てしまった。
ウツクシイ二人が家に来た一昨日の鍋大会は嬉しかったし優しくなれたし切なかったし遠かった。
でも昨日ははっきりしない自分が悪いのです。
気を使ってるわけじゃなくて確固たる自分がないからゆだねてしまうんだ。ただただ弱いのです。いつだってそこに自分がいなければいいと本当に思うもの。
Y嬢にもあなたにも緊張した。二人とは感覚が違うからあわせようとするけど、合う訳ないよね。違うんだモノ。一人ならまだしも二人なんだもの。合わないけど好き。また遊んでって言ってるほうがずっと真理だね。
一晩メルの返事を書きながらやっとここまで持ち直してきた。

そろそろ起きて渋谷で映画と本とCDを見てまわろう。
昔みたいな一人に戻ろう。街の匂いを感じたり夜を散歩したりしよう。
来週は吉祥寺にonnacodomo展と鉄コンを見に行こう。

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以上そんな情けないメールおしまい。

複数の感覚の違うヒトに気を使えるわけないじゃんという、ていうかおまえにそんなに器用なことできるわけないじゃんという、至極単純な真理にたどり着きました。会社ならそれですむけど、そんな関係でいたくないはずなのにね。本当に、一生付き合いたいくらい大切なひとたちなのに。

でもずっとそうやって生きてきたのだと思う。以前は慣れないヒトと会った翌日は必ず熱出してたから(ハグちゃんですか!)。それでもずいぶんなれたと思うのだけど。よく考えたら、周りの人たちってたぶんそんなに他人に気を使ってないと、いまさらながらに気づいたりもした。でも自分は、自分をよく見せたいとか、ヒトに嫌われたくないとかそういう気持ちが人一倍強いんだよね。小心者だわ。

一緒に鍋をやってくれるだけでも嬉しいのに。その嬉しいというココロを忘れてはいけないよね。疲れたら、「もうだめおやすみ」って言えばいいのよね。ワタクシは相手が何をしたいのだろうと、考えるあまり、そんな単純なことを見落としていたんだね…この30年間。

あなたのそこがよくない、それは関係ない、
そんなあたりまえのことをちゃんと教えてくれるお友達に感謝です。ちゃんと口に出してくれる人たちに感謝です。

二人とも一生付き合えればいいな。ありがと。

 

07/1/20 三つの口癖

Kanaの口癖は「ゴメン」と「何でもない」と「前に言ったかもしれないけど」の3つだそうです。文章で書くとどうしようもないくらい負け犬の気配がぷんぷんします。ある意味「猪鹿蝶」である意味「ナウ」な「ヤング」に「バカウケ」ってくらい死の香りが漂っています。クハッ(吐血)。以後気をつけるそうです。←なぜ他人行儀!!

ものすごくどうでもいい話ですが、今週はほぼ全日ヒトに会っていました。あまりよい理由ではありませんが、いいことも含め、ものすごく疲れました。ヒトに会うのなんておおくても週2回くらいだったのに。ある意味自分に必要なことだと思います。身が持つ程度にがんばるべし、全てが肥やしになる。…はず(少し弱気)

 

07/1/19 

 

会社を休んでぼーっとしている。寝て起きてうつらうつらして起きてあっという間に2時間、3時間がたっている。たまたまK嬢からメールが来て、即刻返事書こうと思ったけど、ふと気づくと、やはり2時間くらいたっていて、なんとか力を振り絞ってお返事したら、お電話が来て、神楽坂で飲んで、たくさんお話をして、二次会で部屋で明け方まで一緒に飲んでもらって…

助けてもらった。こういうとき、お友達はありがたい。

ありがとう。辛い夜は明けないけれど、でも働かないと生きて行けないので、がんばって午後からお仕事に出たら、社長案件とか平気で机の上においてあるのは何故。…きょうワタクシが休んだらこれどうなってたのかしらと、心底ドキドキしながら。



 

07/1/17 

 

こんな辛い夜はもう明けなければいいと、思った。



 

07/1/12 ゆうぐれさんぽ

070112

田舎にいるイトコは、ワタクシにとってのたった一人の妹のようでもあり、決して叶わない片思いの相手のようでもある。
田舎は、ワタクシにとって憧れの理想郷のようでもあり、古い考えから抜け出せない人々の縛られた集落のようでもあり、けっしてワタクシの生きることのできない土地でもある。
その田舎の夕暮れを、イトコと歩く。お墓参りをして、天神様を回って、子供の頃凧を上げた田んぼのあぜ道を、ゆらゆらと歩く。

土地は少しずつ打ちひしがれてゆく、ヒトは少しずつ年老いてゆく、
空気だけ、ただそれだけは昔から変わらず澄んでいて、時々海の匂いを運んでくる。

ワタクシはきっと夢を見るために田舎に帰るのだ。穏やかなときと変わらぬヒト、パソコンも仕事もはるかかなたの霞にかき消される場所。
そして、帰るたび、たしかに老いてゆく人々と、朽ち果ててゆく建造物に、東京では見えない、時間の残酷さ、リアルさを感じるのだ。

冬の道を散歩して、自動販売機でココアを買って、日は山のかなたに向かって、なんていうことのない、何もない、ただただそこに在る美しい時は、
ワタクシにはたぶんもう、あと何度もないけれども。
ワタクシの大切な人たちが、せめて1秒でも一瞬でも長く、この穏やかなときを過ごせていければと、ココロから願わずにいられないのだ。



 

07/1/5 メトロに乗って…

最近読んだ浅田次郎の「メトロ(地下鉄)に乗って」を読みました。
少し前映画になったやつです。
傍若無人で年老いた父親を憎む主人公が
地下鉄に乗るたびに過去に降車し、
父親の歴史と家族に見せることのなかった
ほんとの人物像を知っていくという話です。

今度貸しますね。

ワタクシも田舎に戻ると祖母に戦争の話をよく聞かされます。
それがおととし亡くなった祖父との思い出話なので
祖父の話は必然的に戦争の話になっていくのですが
そこに歴史を感じます。
祖父の奇跡のような生還
山向こうの福山が空襲で空が真っ赤になったこと
自転車屋が裏に防空壕を作って、頻繁に出入りしたこと。
自分の知らない時代を生きてきた人たち。
どうやって父が生まれたのかとか、
けっして彼らの人生に立ち会うことはできないけれど

自分は今を生きて、せめて遺せるなら
後世に、そういった話も伝えなくてはいけないのではないのかしらと
まぁ奇麗事を思ったりします。

今の世の中がグダグダなのは
日本人に向かない個人主義を楽な方向に解釈しちゃって
伝えたり残したりしなくてはいけないことが
耳をふさぐことによって分断されていってるからだと思います。

あらあら、なんだか話がどこかにいってしまったわ。


 

07/1/5 ブログデザイン

田舎にいってまいりまするる。その間暇だと思われるので、Kana作成のブログデザインでも見てやってください。内容はまだないに等しいです(入っているのも仮テキストなので)。デザインだけなんとなく今回の年賀状にあわせてみました。カラーも淡白でシャドウとか入れないあっさりタイプもあったのですが、ちょっとカラフルで見栄えのいい方をヘッダにしてみました。

http://www.dmqb.com/blog/

おまけ:没案の淡白なヘッダのイメージ

このブログアドレスは諸事情により隠しちゃうかもしれません。とりあえず田舎から帰るまでは表示しています。それにしてもトラックバックもコメントもないブログって一体…

 

07/1/5 今年のカレンダーは…

070105-1

070105-2

年末にちょっぴり書いた吉尾らりさまです。

いや…年末に庭園美術館でこのカレンダーを知り、現物を求めて横浜のワールドポーターズの4F「graphicstation」に出向き、関係各店舗の在庫を探してもらい、何とか見つけてもらいました。線も、文字もや、わらかさも、余白も、間のとり方もピカイチです。そして、今Kanaがやってみたいシンプルな線と色とカタチという方向に、どこか通じるのです。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~sinnase/rari-yoshio/

吉尾らりさんのサイトは1年間更新されていません…個人的にはう〜ん微妙なサイトです。もっと作品のようにシンプルでいいのに…

え・?この2年間nikki以外更新していないKanaさんに言われてくないって!?ええ、全くそのとおりですよ。おっしゃるとおりです(秘儀:逆ギレ開き直り)…今年は時間ある限り全部変更していきますよ。(去年も同じ事を…)

 

07/1/1 たいへんたいへん

元日からアップできなくなった…と思ったら、サイト容量が一杯になっていた模様。年が変わったのでフォルダとか増やしたからダメになったらしい。
それにしても1/1の更新でサイトが一杯になるって、なんだかスゴい偶然な気がします。そんなわけで今年の最初のお話は年賀状のお話だよ

nennga

07/1/1 どこまでも半端な年賀状でも今はこれが精一杯

こんなに…こんなに年賀状のネタをつくるのが辛い年はありませんでした。ワタクシは年賀状に大体毎年、自分のやってることを何か表現しているのですが、…ここのところ美術展にいったり、ギャラリーに行ったりする事が多く、お友達と感性の話をすることもあり、ふと原点に戻り、創るとは何か、自分とは何か、等と考えたときそこに何も作れない自分がいることに気づいてしまったのです。
会社でKanaがやっているデザインは、明らかにお客さんを意識したもの。イベントや依頼から、誰もがわかりやすい最も「お約束」的なデザインを作り上げること。

そういう、一切の制約から離れて会社でやっていない技術と発想でKana自身が何かを表現をできないの?「それっぽいもの」ではないKanaだけの発想はないの?

そんなわけでなんとかかんとか大晦日の夜作ったのがこのどうにも半端な年賀状なわけで。手書の草文様と青い色。青い色は写真なのです。

さてここで問題です。この青い色はなんでしょうか?

それこそが今回のKanaの求めるところ。Kanaにはそれが青い夜の海に見えたのです。写真がぶれなかったらきっと、青黒い海と遠くに輝くイカ吊り漁船と月光の夜空に見えたに違いありません。でもほんとは…

…?

夜を走るバスの行き先表示灯の裏側をバスの中から撮ったの写真なのです。何が言いたいとか表現したいとかではなくて…ただ、Kanaにはそう見えただけで、それが今のKanaの精一杯なのです。みんなには何に見えるのかな?とそういうことなのです。

今年の目標として手で何か描きたくてふらふらと草木の文様を描いてみました。でもそれだけでは楽しくないので表面に…それをイラレできれいに形を整えたものを描いてみました。そんな葛藤だらけの、どうにもいけてない年賀状なのですが。

遅くなりましたが、新年のご挨拶。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年も皆様が幸せな一年を送れますように。ハッピニューイヤなのです。

 

06/1/1 よこはま2景

070103-3

閉鎖地区とミナトミライ地区
16:50:49 F2.4 1/10sec

070103-4

銀行と夜の帳
16:55:11 F2.4 1/10sec

夜の横浜散歩。全ての色がなんだかやさしかった。

 

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