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sora 2003/10/23 bar

池袋にはいまだに古きよき幾つかの横丁があります。それは駅から遠く離れた場所ではなく、意外とサンシャイン通りの脇にあったりして、その中の一つ栄通り(・・・たしかそんな名前。サンシャインに向かってサンシャイン通りの右側にある横丁なのです。)にひっそりとbar「sora」はあります。この間オトモダチから一周年記念しているのでというメールが来たので、少々足を延ばしてみたのでした。

小さなお店です。知らないと入りづらいけど、入るととても気さくなお店でロフトの2階にソファーなんかがあります。何よりも大きなスピーカーと充実した音響設備。チャージは500円。そしてお通しに季節のものが出てくるところがステキっぷりです。(Kanaが行った時はカブのコンソメ煮なんかをだしてくれました。)BGMはいつでもマスターが古きよき時代の洋楽を、幅広いバックバーのおびただしい数のレコードの中から一曲づつチョイスして途切れなく(ターンテーブルを回して)流しています。ムスメがオリビアが聞きたいとリクエストすればちゃんと掛けてくれました。(サタデーナイトフィーバーの次にそれが流れるとなんか奇妙な感じです。)

お店は女性同士のお客さんから、一人のお客さんまで幅広く来ます。

先週は一周年記念と言う事でエヴァンウイリアムス23年とパピーヴァンウインクルが半額でいただけました。Kanaはそれだけで幸せです。ムスメと2人で2杯+0.5杯(バーボンのハーフとかシングルの半分頼んだりしていたものでっ←貧乏っぷり)で5000円ほど。なかなかよい時間をすごせたのです。

おみやげにとムスメにベイリーズのミニボトルを頂きました。Kanaがウラヤマシそ〜な顔をしていると、Kanaにはワイルドターキーのショットグラスを持たせてくれました。幸せです。マスター。そんな訳でSoraは本当によいお店なのです(笑)。

 

 

浦安花火大会 2003/7/26 花火

終わってしまったのですが・・・

同じ日に、行われた隅田川の花火大会が20000発なのに対して、こちらは5分の2の8500発です。でも、隅田川の観客が20万人なのに対して、こちらは多分5万人程度の観客数。もちろん座ってみる事ができます。市内いたるところから。
そして、この花火大会は、他では見られない位置から見ることができるのです。・・・すなわち、真下から。

新浦安の花火大会は、何気に「鍵屋」さんがやっています(「玉屋〜鍵屋〜」の由緒正しい江戸時代からの花火屋さん)。そして、スポンサーがお金持ちなので(ディスニーランドとかあるので)大変ゴージャスな花火でございます。そして、場所が海辺なので、四方八方からお客さんが集まる事もなく。東京ほど高い建物がないので(団地が邪魔をしているけれども)近くからでも会場から2km離れた新浦安駅の近くからでも十分堪能できるのです。時間は1時間15分。その間に打ちつくす8500発は尺玉から仕掛け花火まで毎年7つくらいのパートに分かれていて圧巻なのでありました。

ココの花火のすごいところはなんと、観覧開場の目の前から花火を打ち上げるのです。打ち上げ場所は2箇所くらいあって、片方は仕掛け花火や派手で低空ではじける花火、もう一つは尺玉のように空高くで大きく開く花火、をあげているのですが、仕掛け花火を間の前で見ることのできる花火会場はあまりないと思うのです。目の前で50mだか100mだかの火柱を見ることができるのです。大きな玉の花火は最早真上で散っています。首が痛くなること請け合い。それだけ近いのに、海へ向かう風のせいで、火の粉が降ってきたり、煙に巻かれたりしないのも、(近くて火薬の匂いはするけれども)この花火大会のよいところでございます。コレを見るともう、他の花火大会にいけないのでございます。本当です。

来年お暇でしたら、一度、見に行って欲しいのです。川沿いから、遠くに巨大な花火を見るのもよいですが、生涯に一度、じっくりと腰をすえて是非とも花火を下から見てみて欲しいのです。

最寄り駅


JR京葉線 新浦安駅から歩いて10〜30分。
もしくはバスで5分
営団東西線 浦安駅からバスで20分

それにしても昨今の花火はすごいですな。赤もピンクからワインレッドまで、青も紫から、コバルトブルーまで、動きも様々核分裂から、カオス論な動きまで、赤青緑の組み合わせは正にRGB(だめだめ・・・)。でもKanaはやっぱり、昔からある。あの赤いような切ないようなオレンジ色の火薬の色がすきなのです。でも今年一番びっくりしたのは「白」色の花火でした。ホントに「白」鳥肌が立ちました。

 

 

エミリー 2003/4/20 本

ウタダヒカルが訳者でコズミックデブリ作の絵本なのです。

唯の絵本じゃございません。エミリーと言う女の子が主人公なのですが、生かしてます。ダークなのでございます。話としての内容は皆無なのですが、エミリーがどんな子だ、ということを面白おかしく書き綴った(怪しく怖くかも)お話です。内容は上手く語れませんが「エミリーはクレイジーではない」次のページ「ただレイジ(いかり)に燃えているだけ」等々の語呂合わせ的な遊びを含めやそのDark不思議ちゃんっぷりが目いっぱい描かれている訳で。

あとコレは印刷的なお話なのですが3色で刷られているのです。一つは黒系、一つは赤系・・・色が特色かどうかはどうでもいいのですが本自身はこの2色で書かれています。絵本なので描かれていますか。問題は3色目があってそれは「ニス」で刷られているのです。「ニス」は透明だけれどもその部分だけ色ではなくて紙の上に光沢を出す訳で、例えばカレンダーなんかで数字の上だけが光沢があって反射するのは黒い文字の上に同じ形でニスを塗っている訳で、印刷では色を刷るのと同じ原理で光沢を刷れるのです。このエミリーではそれがいたるところで使われていますが、すごく画期的なのは白い紙の部分にニスで文字が書かれたりしているわけで、透明なので普通に読んでも気がつかないのですが本を斜めにして読んだりすると紙との反射率の違いでナントカ読めたりするわけで、う〜ん遊びのすばらしさよなと、感動する訳であります。そんな訳で街にたくさん出回っているはずなので立ち読みしてみてください。Kanaは立ち読みの後3秒で会に走りました。エミリーはかわいいのです。

エミリー ザ・ストレンジ
ISBN4-8401-0724-6 変形A
メディアファクトリー 定価1000円(税別)

 

 

紅の豚 2003/4/20 映画

言わずと知れた宮崎駿の映画なのですが、Kanaはまだちゃんと見たことがなかったわけで、見てみました。ヨーロッパ人に「何で東洋人にあのようなテイストの映画が作れるのだ」と言われた映画らしいのです。

・・・お話の内容は不況下のイタリアはアドリア海の空賊(空の海賊)と元空軍の賞金稼ぎの豚ポルコとの海と空を舞台にしたお話・・・

全然説明になっていませんが、物語性はあまりないのです。ポルコに負けっぱなしの空賊がアメリカの賞金稼ぎをやとってポルコと闘わせるどたばた劇です。ただ、その中にちりばめている、数々の小物達、飛行機はもちろん、秘密基地の小島や海の上に立つレストランやそこに住まう貴婦人、秘密の中庭、パブ、工業都市の雰囲気をだすミラノの町、それらが、少しノスタルジックな、少年の夢のような雰囲気をかもし出しているのです。
そして、物語ではほとんど口に出されない主人公のポルコが豚に(しかも魔法で!)なった理由、貴婦人ジーナとの関係、昔話。押さえ気味のそれら挿話が逆に物語の真の本編なのではないかと思うのです。さらに、一見簡単な話に見えるそこに、時代の影・・・ファシズムと全体主義に向かっていくイタリアの空気が入り、それが、その前の戦争の時代に生きたポルコとの決定的なギャップを持つことで、大人の映画に仕上がっているような気がするのです。

雲や音楽を楽しみ飛行機のエンジン音を楽しむだけでいい映画なのです。それに、押さえ気味のオチに加藤登紀子さんの声も音楽も素晴らしのです
高校の時に大好きな友達が「この映画が一番好きだ。飛行機のエンジン音が本当にいいんだ」と言っていましたが、Kanaにはよく分かりませんでした。ただ、例えば高校の頃見ていたとして、今見ると映画の見方は随分違うのだろうと、 そのように思います。若い頃見て年取ってみる映画だと思うのです。

Kana的にこの映画を一言で言うならば「叙情的」この言葉に尽きるかなと思います。長い夏の夜に網戸でビールで見る映画かなと。そのように思います。

 

 

猟奇的な彼女 2003/4/13 映画

ワタクシはアジア映画を見くびっていたかもしれません。また、韓国と日本は感覚的なものが違うと思っていたことも深く反省しています。こんなに笑ってこんなに泣いた映画にKanaは久しく出会っていません。どんな映画にも一つや二つ笑いどころや泣き所があります。でも、この映画は本当にその二つで構成されています。本当に本当にすばらしい映画なのです。ハリウッドが版権を買い求めたいうのもわかるのです。きっと誰が見ても感じるもののある映画だと思うのです。

少し軽めの男の子キョヌはある日地下鉄で激しく酔っ払う女の子に出会いを介抱して、誤解され留置場送りになります。なんだいそれは、納得いかないよ、と言いつつも・・・そこから始まる2人の少しおかしなラブストーリー。でも彼女は「猟奇的」。いじめっこだし、すぐに手は出るし、短気だし、わがままだし、口癖は「ぶっ殺す」だし。それになにより正義感で曲がったことが大嫌い。そして、時々悲しそうな表情をするのです。毎度毎度、彼女のどたばたに巻き込まれながら、何時の間にか2人は距離を縮めていきます。でも、別れの日は来るのです。そしてその日、丘の上の木の下で、2人はタイムカプセルを埋めます。お互いの今の気持ちを書いた手紙をその中に入れて、2年後のその日、2人でそのタイムカプセルを開けようと約束します。・・・そして2年の月日が流れます。彼女は来るのでしょうか?その日キョヌは彼女の全ての秘密を知ることになるのです。

この映画のすごさは・・・上のようなストーリーをざっと紹介してもびくともしない、奥深さと驚き(映像的にも話的にも)が隠されているところです。上のストーリーをイメージして映画をみても、それをいちいち上回る笑いと驚きと切なさが溢れていてどうしようもなくなります。

話の最後の展開に、みんな、「ああそうか、そうだったのか!!!」とびっくりして、嬉しくなってさすがこれぞ猟奇的な彼女の展開だと笑ってしまって、よかったと本当によかったと泣いてしまう様な、途中でおじいさんが言っていた「運命はそれを求めようと努力したものにやってくる」という言葉に集約されるような、そんな映画なのです。
Kana今年一押しの映画です。去年はアメリだったけど今年は「猟奇的な彼女」です。

全てのコイビトに見て欲しいような、恋をしている人にも失恋したヒトにも、きっと、レンアイの純粋な部分を見られる映画だと思います。すごく、前向きな気分になれます。まだ遅くないので見に行ってやってください。絶対に価値があります。

ところで映画で「彼女」の名前を思い出せないのです。
http://www.ryoukiteki.com/

 

ディズニーシー 2003/2/26 遊園地

ディズニーシーに行ってきました。しょっぱなから閑散としていて、少しショック。町並みは確かにランドの5倍(当社比)は精密に美しいのですがなにしろ、乗り物が少なすぎる。ランドで乗り物を数えると、各パークに2つずつ位名だたる乗り物があって数えるのに足の指まで必要なのにシーのアトラクションははっきり言って片手で足ります。多く見て両手。今後乗り物増えるのでしょうが現在の少ないアトラクションではお客さんが固まって60分80分待ちは当たり前。はっきりとランドに劣っています。どんなに景観がステキでもイベントがステキでも乗り物なくてリピーターは見込めません。

そのイベントも今回、強風でやらないときている。インディーもゴンドラもないんじゃあもう何をすればいいの私達。しかもミッキーもその他のキャラクターもほとんどいないよ。

さらにファストパスというシステムが園内を混乱させている。ファストパスは乗りたい乗り物に待たずに乗るためにする予約のようなもの。ただし、一回予約すると別のアトラクションは予約できない訳で。予約すると優先的に決まった時間帯に乗れるのですがその時間帯にみんながファストパスを取ると結局30分くらい並ばなければならず、そのために一般のお客様はますます待ち時間が長くなるという悪循環。それだったら、何も考えずさっさと並んだほうがいいのではないかと思ったのです。

こんな事ではリピーターは見込めません。ランドではなくシーに初めて行ったのなら感動するのでしょうけれどもシーの岩石も景観もどうしてもランドの二番煎じでしかなく感じてしまうのです。

・・・とこき下ろすだけこき下ろしてみましたが。ココでビギナーもびっくりのファストパスの効能を。「センターオブジアース」でファストパスをとったら2時の発券でのれるのが6時という無茶なものだったのですが、そのせいかほとんど誰も取らなかったらしく一般45分のところが0分待ちでした。一般人が並んでいる脇を誰もいないファストパス用通路を歩くのは快感です(いやなひと)。あと、たまたま一瞬だけ5分待ちになった海底2万マイルも2回乗りました。出口を出ると入口はすごい待ち人たちでした。(

最後に娘が乗りたがった自動車に(園内をクラシックカーが走っているのだ時速7キロで)のって・・・(これが色々な種類の車があるのですが・・・大人数のバスから高級車まで)・・・ワタクシタチが乗ったのはたまたま4人乗りのオープンカーだったのですが、園内を入口方面に向かって走っているとちょうど橋にかかった頃左手に花火が舞ってなんだかすごい特権階級の気分。花火を見ながら車でゆるゆると入口に向かって帰っていくなんて、ステキなビギナーズラック。狙ってもできないわねと思いながら。

そんな訳でディズニーシーは一回行けば次はアトラクションのできた後で行けばいいかなといった感じでした。一回は行って見てもいいよ。(高飛車)

 

運命の女 2003/1/15 映画

ダイアン=レイン の美しいウツクシイ身体を見るためだけにこの映画を見てもいいと思います。・・・てこのフレーズはチョコレートの書評でも使ったような。
Kana今年のアタマからよい映画に出会いました。
ダイアンレイン演じる結婚11年目の子供のいる主婦は、風の強い日町で偶然古書売買の美しい青年に出会ったことによって、欲望に身を落としていってしまいます。日々逢瀬を重ねる2人。それを知ってしまった夫は、家族の絆は、といった話です。

なんといってもオープニングの風の強い日のアメリカニューヨーク州の郊外の雰囲気がいい。風になびく湖の岸辺、倒れる子供用の自転車。そしてそこに流れる悲しいピアノの旋律。その風が街で2人を会わせてしまう。会わなければ苦しまなかったのに、でも、会えなければ、こんな夢のような日々はなかっただろう、と映画に出てくるどの人の立場になっても気持ちが分かってしまうようなそんな映画。

官能映画であり、家族愛の映画であり、突然にサスペンス映画でもあり、そして、じぶんだったらどうするのであろうと、色々考えてしまう結論であったり。Kanaはこの映画2回見てもいいと思います。

しつこいようですが、ダイアン=レインは一体幾つなのかしらという美しさです。それぞれの役名やらWebサイトを載せられないのはKanaがそこに行くとフリーズしてしまうから・・・。おかしいなぁ。ちなみに運命の女のサイトはFLASHです。・・・あ、見れた。美しい。

http://www.foxjapan.com/movies/unfaithful/

 

ヘンリーガータ展 2002/11/29 ワタリウム美術館

1973年シカゴで身寄りのない81歳の老人がアパートの一室でひっそりと息を引き取りました。、そして40年間誰も訪れなかった彼の部屋を片付けようとした大家はその雑然とした部屋の中で1万5145ページにも及ぶの戦争物語「非現実の王国で」と、そのための大判挿絵300点を発見したのです。

とnikkiにも書いたヘンリーガーターの「非現実の王国」展がワタリウムで開催されています。

ヘンリーは子供の頃母親をなくし、生まれたばかりの妹は養子に出され、傷害を持つ父親と二人暮しをしていましたが、8歳の時孤児院に入れられ知的障害児の施設で暮らすことを余儀なくされます。17歳で脱走、病院の清掃、皿洗いとして50年以上71歳まで働き続けました。一人暮らしを始めた19歳の頃「非現実の王国で」を執筆し始めこの作業は彼が死ぬまで61年間続けられたのです。

この物語は7人の小さくて可愛らしいヴィヴィアン姉妹率いるこどもの国「グランデリニア」と子供奴隷を苦しめる極悪大人国家「アビエニア」の戦争物語です。ヴィヴィアン姉妹は勇気と知略を駆使し大人たちと戦い続け最後には見渡す限りの子供達の死骸の中で勝利を収めるというカトリック宗教と父に教わったアメリカの南北戦争の影響を色濃く反映していると思われる物語なのです。

Kanaにはこの人の世界がなんとなく分かるような気がしました。「非現実の王国」と言うタイトルが偶然なのか狙っているのか、真実にも皮肉にも受け取れるのです。この展覧会は2003年4月9日までワタリウムで開催しています。内なるココロを持つ人は是非とも見てみるべきでしょう。

デートには向きませんので悪しからず

ワタリウム
http://www.watarium.co.jp

月休
11:00-19:00(水曜日は21:00まで)

 

香咲 2002/11/29 珈琲店

外苑前近くワタリウム向かいの裏道にある、レトロで、美味しい喫茶店。今の季節は特に表の木々の枝にライトが灯り、暖かく湿った店内のせいで、ガラス戸は水滴を帯び、その店でお茶をするだけで、冬の寒さと、その中で暖かいお茶を飲む贅沢を味わう事ができるすばらしいお店なのです。

このお店の売りはなんと言ってもホットケーキ。ホットケーキと言う商品名が最早ステキなのに、その味は懐かしい、正真正銘の、でも何処よりも美味しいホットケーキなのです。バターと生クリームとメイプルシロップが、しっとりと湿った生地が、究極の感動を与えてくれます。食べなくてはならないデザートの一つです。

もう一つびっくりしたのが林檎とチーズのタルト。何がすばらしいかは食べてのお楽しみです。・・・と言うと話にならないのですが、このタルト焼き立ての熱々なのです。とろけるチーズに薫り立つ林檎・・・冬ならではの贅沢。

これらのアイテムに濃ゆい珈琲を組み合わせれば、もうため息しか出ません。珈琲の苦手な人はロイヤルミルクティーも待っています。

そんな訳で、外苑前に行ったら是非とも行ってみてください。いつも込み合っているけれども店員さんはできる限り席を用意してくれます。そのサービス精神もすきなのです。

香咲
http://www.hypertown.ne.jp/dolce/cafemania/01tokyocafe/gaie_kasa.html

 

京王プラザホテルスカイバー 2002/10/17 ホテル

京王プラザホテルの最上階は4つのスペースがあって3か所がバーになっています。kanaたちビンボーなので本格的なバーには行けなくて(チャージが1500円だったから)カジュアルなバーに行ったのです。

京王プラザホテルは東京都庁の向かいに立つ老舗のホテルなのですが薄く平べったく横方向に長く、最上階はその片面一面がガラス張りになっていて、バーもソレに沿って席を連ねているので歩くだけで楽しいバーです。ちょうどスカイバーが東に向かって展望が開けているので、目の前の安田火災ビルから明るい新宿駅、東京タワーからお台場まで一望できて、何時間でもまったりできる感じが好きです。「あす仕事がなかったらずーっと居たいわよね。」てな感じの場所なのです。

お飲み物もスタンダードから季節のオリジナル(力がこもっていました)まできっちりそろえられていて、値段も1ドリンク1200円くらいなのでそんなに気構えて行く必要は無いかなと、何よりノーチャージなのがよいです。(ホテルなので小計の10パーセントのサービス料はとられます。)

2人で5000円あればゆっくりできるかと思います。ホテルだからと気構えずお気楽にお散歩ついでに行ってみるとよいのではないでしょうか。Kanaたちはアカシヤでハヤシライスをたべて、お腹をへらす(笑)お散歩ついでに高層ビル街を歩いて、そのついでに行ってみました。ホテルと言うとお高そうですが基本的に宿泊客を相手にしているので、街のバーのように無為に高くは無いところがねらい目です。あの値段とあの眺望では週末は確実に混むと思いますので平日の夜がお勧めかと思います。

 

緑碧茶園 2002/10/17  店

青山の裏道に緑茶から、紅茶から中国茶から扱うお店がある。Kanaが7時ごろ行ったけれどもお客さんはほとんどいなかった。店内は明るく甘い香りが漂っている。Kanaは当てもなく店内を眺めている、膨大な茶葉と、ちょっとした茶菓子が、各お茶にあわせた茶器が店内を彩る。

イマは店内で「小さな茶器展」(〜10末)をやっているが、雑貨屋で茶碗を見慣れているKana的にはあんましステキではなかった・・・でも急須にはすばらしいものがあったわ。値段もそこそこだし、Kanaのどから手が出たけど・・・現金は1000円しかなかった訳で。そんなこんなで5分ほど店内をふらふらしていたら、目の前にお姉さまが立ち、お盆に茶杯を載せ、ワタクシにお飲みなさいと進めるのです。

それはゆず茶だそうで、お茶にゆずの香りを混ぜているのだそうで・・・考え方の古いKanaなんかは、お茶はお茶の香りでとか思ってしまうのですが、フレーバーティーの発想はたぶん紅茶屋さんがメインだからこその発想ではないかと思うのです。他にもあまたの日本茶フレーバーティーがありましたが、試飲したゆず茶に関して言えば、楽しいかもしれない、と言うのが素直な感想です。美味しいものは常識を外れたところから生まれるのでしょう。

そんな訳でKanaはきっと、この店にはよく通うであろう事は想像に難くないということで、お散歩に載せるのです。ちなみに次の26日1〜3時の間で、岩茶を中心に中国茶の無料試飲会があるそうなので興味のある人は行ってみるとよいかと思います。kanaは会社です(泣)

このお店は紅茶専門店「れぴしえ」の中国語音訳なのだそうです。「緑碧茶園(るーぴーちゃえん)」。強引なようなうまい語呂合わせなような微妙な感じがいいです。

http://www.lepicier.com

 

センセイの鞄 2002/10/5  本

娘の話をしよう。娘といってもワタクシより2つばかり年下なだけなのだが。娘は本が好きだ。映画はハリウッドの恋愛ものばかりだそうだが、本は純文学から、クリスティまでお硬く広い幅を網羅しているそうだ。その娘がKanaに「コレはすばらしいお話です」と勧めてきたのが川上弘美著の「センセイの鞄」であった。

表紙がいい。硬さも厚さもタイトルも著者名の書体も・・・帯もいい。ページをめくりそこにある扉のタイトルの書き方がまた美しい。そして何よりゆったりとした行間がたまらなくこの本の内容にあっているような気がするのだ。

お話はツキコさんとセンセイの淡々とした日常の中のうまくいえないほのかな恋模様。ツキコさんとセンセイは30くらい年が離れている。ツキコさんも30は超えているだろうからセンセイはもうおじいさんだ。昔は先生と生徒だったらしいけれども2人ともそんな事はあまり覚えていない。2人とも街の居酒屋さんの常連だっただけだ。時々出合って、一緒にお酒をのむ。時々街を一緒に歩く時々出かける。その様子を軽くでもしっかりした語り口調で、やさしさと不安さを混在させて描く。軽い文書の中に古い言葉や丁寧な言葉遣いが混じって一種独特の世界を紡いでいる。それに子供の本のような広い行間がちょうどあっている。

絵本のようにやさしく、やわらかく。舌先で転がっていくような微妙なタッチの言葉遣いがいい。コトバ数は少ないのに、何気ない日常の瞬間瞬間を、微妙な心の動きをさりげなく体現できる筆遣いがいい。一つ一つの出来事を小編で区切りエッセイのように好きな時に好きなページを爪弾けるのがいい。それなのに全体として一つの話として完結しているところがいい。

久しぶりに上質の本を読みました。自称貧乏性(笑)の娘がちゃんと自費で買っているくらいですからなるほど、間違いはないわけです。私はそのように感じました。センセイとツキコさんのもう一つの短編「パレード」もぜひとも読んでみたいとそのように思いました。

平凡社 ISBN-582-82961-9 定価1400円

 

CASA BELLA SOLE 2002/9/22  イタリアン

茗荷谷の駅を降りて後楽園のほうへ300mほど歩くと左に下る播磨坂があります。左右2車線の間に桜並木と公園が小石川植物園まで続いている茗荷谷きっての美しい坂道です。その道の右側の歩道を下って150mほど行ったところに、CASA BELLA SOLE があります。オープンエアの約20席、給仕は一人、キッチンは2人、の小さなお店だったのですけれども、この店こそ、Kanaが大学時代から恋焦がれていたお店なのです。

お店に入ってびっくりする事はまず、ドリンクメニューが少ないこと。お酒はハウスワインかビールのみ。後はコーヒーとか紅茶が少々。メニューも全部で前菜からメインまであわせて50品くらいかしら。ドキドキしながら、とりあえず今回「若鶏のサラダ風」と、「ミートソーススパゲッテイ」と「牛肉の煮込み(シチュー)」の3品に挑戦です。飲み物、とりあえずアイスティーです。・・・ちゃんとお水も出してくれますもちろん。席に着いた二人はフォークとナイフを握り締めその時を待ちます。

「若鶏のサラダ風」はレタスのサラダの上にタルタルをまぶした(と言うか漬け込まれたような)鶏肉が、出てきました。タルタルというよりサンドイッチの卵サンドの具が鶏肉をくるんでいるような感じかもしれませんが・・・適度です。小洒落ていなくてしっかりとした味付け、年季の入ったコックさんの自信を感じるような一品です。

「ミートソーススパゲッティ」はその名の通り古きよきミートソース・・・今風に「ボロネーゼ」なんて言ったりいたしません。油たっぷりのミートソースな訳でした。クラシックな味わいで、懐かしさすら感じさせます。

「牛肉の煮込み(シチュー)」・・・絶品です。大きなお肉をとても柔らかくにこんで、それを角切りにして出していただきました。赤ワインとあわせたら最高でしょう。非の打ち所がありません。こんなに美味しくていいのでしょうか?

全てのお料理に関して言える事は、手が込んでいる事、でも、お洒落ぶっていないこと、そしてどこか懐かしい家庭的な味わいがすること。きっと、あの年季の入った頑固そうなコックさんの技と力なのでしょう。給仕さんが一人だったので、忙しい時はコックさん自らサービスに走ります。そのこじんまりとした感じもとても素敵だと思うのです。

ちなみに今回のお料理の総計は3500円(料理3品ドリンク2人分)あの味にこの値段は安すぎると二人で感動してお店を後にしたわけです。おまけにドリンクただ券も(有効期限2週間・・・短い)貰ったので次回行ったらドキドキするほどお安い訳です。・・・もう一回行こうっと。

 

 

チョコレート 2002/9/17  映画

この映画が話題になったのは、単にアカデミー主演女優賞をとったヒロインが初の有色人種だったから・・・な訳なのだけれども、このヒトの肌を見るためだけに映画館に行ってもいいよ。

映画としては小編、単館上映向きの(と言うかあちこちでやるような映画でもない)ストーリーも単純で、どうってこと無い映画・・・と、人生の深みや渋みを知らないワタクシなんぞは思ってしまいそうですが、映画を見終わった後、なぜ、この映画を見に来る年齢層が高いかが分かった気がします。色々な思いをしてきた人たちにこそ、この映画は深く影を落とすのだと、それを知っているヒトを前提でこの映画はその先を(深い意味でなく)描いているのだと、気がつくのです。

・・・ストーリーは書きたくないのです。何も知らずに見たヒトはどう思うかを知りたいから。何も考えずにただ、ぼーっと、入ってくる映像を情報を追っていく・・・そんな映画でいいと思うのです。そのくらい、裏の無い素直な映画だと思うのです。・・・この映画の一つのテーマはこの「素直な心」かと思うのです。最後のシーン何気に名作です。

http://www.gaga.ne.jp/chocolate/


絡新婦の理 2002/9/13 本

2002年9月15日・・・待ちに待った京極堂シリーズの文庫版第5弾「絡新婦(zyorougumo)の理」が出ました。Kanaこのために一年一年を生きていると言っても過言では無いのですが・・・巻を追うごとに分厚く(的確な表現)なっていくのはどうかなと思う。ちなみに今回は1370ページ。厚さにして5.5Cmコレをいきなり誰かにお勧めできないし、ましてKanaも覚悟を決めるまでページを開けないというジレンマ。でも、上下巻にすると勢いが落ちるからなぁ・・・と言う訳で今日は京極夏彦の話をしましょう。

講談社文庫から出ている京極堂シリーズ、は大正から昭和初期〜中期をベースにした推理小説(?)であり、古書店の主人京極堂と、作家の関口君が、奇怪な事件に巻き込まれそれを解決(とわ言わないかも)していくものである。と書くと、ただの推理もののようであるが、コレが他の小説と一線を画するのは「妖怪もの」である事である。それぞれの話は何らかの怪(ayakasi)に例えられる、そして事件は不可解でおぞましくもある。だが、決してそれらは妖怪の仕業でもオカルトでもない。全ては何らかの柵や業や念に囚われた人が起こすものである。古本屋の主人で陰陽師でもある主人公はそれらを、落とし(憑き物落しの落とし)払っていく。その結果がいつも幸せに終わる訳ではない。ソコに柵(sigarami)に憑かれた人間の悲しさがある。

この話自身推理小説というには少し語弊がある。密室を暴くのではない、不可能犯罪を見破るのではない、何故ヒトがこんな結果を招いてしまったか、その過程を暴いてゆく話ではないかと思う。あと、陰陽道や、民俗学、仏教等に関心がある人にはお勧めである。各巻に出てくるそれらの話しと、自分の持っている知識を闘わせると、色々な結果が待ち受けているに違いない。

とりあえずシリーズ第一作「姑獲鳥の夏」をお勧めする。雑司が谷の古い病院とその家系と歴史をめぐる恐ろしくも悲しい話である。古い東京の匂いと夏の匂いがする。コレを読むと憑き物落しの意味とこの話が推理小説で無いことの意味が分かる。
4作めの「鉄鼠の檻」は仏教の流派や宗派に詳しいと言葉に絶するほど面白く読めると思う。この2冊がとりあえずのお勧めかしら。

妖怪もの、陰陽師などと言いながら主人公は高らかとする。「関口君、この世には不思議なことなど何も無いのだよ。」・・・そのような話なのである。

 

TUCCI 2002/8/28  美容室

中目黒のデザインチックな美容院です。土いじりのイメージでTUCCIと言うのだそうで、確実に計算ずくのお店です。遊び心や発想や、その一つ一つにデザインの一貫性を感じさせられます。後で聞いたらデザイングループが作った美容室と言う事でなんとなく納得できてしまいました。ほめるときりが無いのですが、私の前職もあり、ホテルを思い出させられました。髪きり屋さんたちがみんなサービス業に徹底しています。服のセンスも素敵です。

ワタクシは美容室にアンマリ行かない人なので髪を切って5000円越えるのは怖いと思いましたが。ココはその価値あるかもよ。なんたって雑貨が見覚えのあるやつばかり(笑)さすが中目黒だわ。オチ。大好きな雑貨屋の近くにあるわけです。

TUCCIのHPはオールフラッシュです。結構好きだけどココまでするのにあえてFlashである必要があるのかは分かりません。重いことは確かです。デザイン重視Kanaの苦手な関数を使っている部分はちょっと真似できません。一件の価値はあるかと思います。

www.tucci.jp

 

こまちまり展 〜よていへんこう 2002/6/1  ギャラリー

もしあなたが自分の触覚を信じるのならば一度訪れてみるべきです。いつも触れている、「日本語」というものを、きっと、生まれて初めての感覚で、体感する事ができます。
今回のこまちまりの題材は「点字」です。しかし、触れるのは点字ではありません。
壁に視点の高さに並んでいる点字のプレート(このプレートは点字の形に打ち抜かれたものであったり、上にガラスを張ったりしていて 触れて理解する為の点字ではありません。あくまで視覚に訴えている点字なのです。)の後ろ側、ちょうど並んでいる点字の裏側に隠れて見えない立体的に作られた「ひらがな」(まさに点字のように微妙に盛り上がっているひらがな)を触れる事により、感覚でひらがなを理解し、それを視覚的な点字でみて、文章を理解していくという・・・解説が下手だわね・・・。

朝日新聞2002ねん5/23(木)夕刊、マリオンからの引用によると
「(前略)黒い紙に線香で焦がして50音の点字の形に穴を開け、その後ろに同じ文字を半立体的に配置し、触れながら見えない形を探り当てる作品・・・(後略)」

・・・わかりやすいですね。この作品は触れる事により意味を成します。視覚の中にしかなかった筈のひらがなをブラインドで触れた時私はサッパリ形から文字を思い浮かべる事ができませんでした。視覚と感覚が改めてかけ離れている事を気づかされるとともに触れて意味を理解するはずの点字というものを、視覚のある人は形で認識しているのだとも気づかされます。

どうように、いくつかの作品を展示しており、壁にキーボードの配列で点字を置いてありその後ろ側にやはりアルファベットが配列されているものや光による点字の表現など、コンセプト「ブラインドタッチ」に則した作品を見る(触れる?)ことができます。自分の新たなる感覚を求めて日本人としていっておくべきだと思います。

2002/6/4まで
現代HEIGHTS gallery Den
15:00〜25:00(cafebarに併設)
東京都世田谷区北沢1-45-36
03-3469-1659

作家URL こまちまり

 

 

 

Laundly 2002/5/3  映画

窪塚洋介と小雪が主演の映画・・・Kana今年の一押しです。
ちょっと、アタマに傷を負った、純粋な少年テルと彼が守るコインランドリーにセーターを忘れていった心に傷を持つ女性水江のロードムービー。
最初、セーターを渡す為にテルが旅するロードムービーかと思っていましたが、彼らの一緒に歩んでいく道こそがこの映画のロードムービーの意味ではないかと思いました。感受性の強いヒトには水江のココロの傷の痛みがひしひしと伝わって、どんどん不安になる映画だと思うのですが、テルに彼女を癒す事ができるのかすごく心配でした。Kanaには、なんで、彼女があんなにつらいのか、あんな行為に走るのかがすごく共感できるのですもの。映画的には途中から流れが読める(というか必要な設定必要な小道具がはっきりしているので)のですが、ソレを匂わせない水江の不安さにテルの無垢さに、そして結末に訪れる安堵感に皆さん涙、間違い無しですわ!!!。
もちろんKanaは号泣しましたよ。・・・でも、二人の本当の、現実との戦いは、そこから始まるんだろうなぁと、Kanaは思いました。これは、二人の出だしに過ぎないのです。

パンフの中で内藤剛志(重要な役でいます)が「ランドリー」の意味は様々だろうけれども、この映画で言いたいのは人生をリセットする事(生まれ変わる)はできないけれどもココロの汚れを洗い流してやり直す(回復)ことはできるのではないか・・・と申されていてひどく共感いたしました。この映画の素敵なところは、みんな暖かかったり冷たかったり、するけれども悪いヒトはひとりもいない、みんなただ、生き方が不器用だったり偏ったりしているだけ。

本当に久しぶりにつらかったけれども(ココロが)よい映画でした。

http://laundly.robot.co.jp


 

 

TOKYO BABYLON 2002/4/16 comic CLAMP

巷で流行の少女漫画描き集団CLAMPの最高傑作がTOKYO BABYLON である。(代表作は「カードなんとかさくら」とか「ちょびっ」とか「れいあーす」とか・・・「X」か)

この作品は1990〜1993に描かれた、少女漫画というよりは、社会派漫画である。主人公は陰陽師で、彼を中心に、双子の姉、二人を見守る、動物病院の(自称悪の陰陽師)お医者さんの3人の視点で物語りは展開していく。

物語は、主人公が、仕事柄さまざまな事件に巻き込まれて話が進んでいくのだが、内容は、決してサイキックなモノではなく、ごくごく日常に、特に当時の東京にありふれて存在した社会問題を、第3者的な視点から、目撃、接触する事により進んでいく。
いじめ、外国人問題、ダイヤルQ2、新興宗教、老人問題・・・等々、バブル直後の日本の空気をうまく表現した、短編の物語達、それぞれ主人公3人の視点から見た、社会観、そして、徐々にスピードアップして近づいてくる終末の予感。それぞれの話には決して、納得いく結論は出ず、同様に、最終回も、決して納得が行くはずもなく・・・、でも、その終末は誰もが予想していたはずの、 まさに、タイトル通りの結論。

是非一度お試しください。できれば、もう文庫版ではなくて、当時の変形B5サイズのものをお読みください。表紙のポスターがまたすばらしい。ファッションデザインも最高。新書館から、カラフルに全7巻なのでございます。1冊600円くらいです。最後に「X]に彼らの話の続きが載っていますが。読まなくていい。もう一度言わせてください。

最高傑作がTOKYOBABYLON。ネーミングせんすも最高。でも、この話について触れていないので、CLAMPのHPアドレスは掲載しません。ぷ〜ん

 

 

千と千尋の神隠し  2002/3/30  映画

金熊賞はいただきですわ。の名作を昨日の夜一人でオールで一人で酔っ払ってみてきましたが・・・何度見ても監督が一番作りたかったのはこの映画なんだわ、と言うのが分かってしまいます(断言)。泣き所のおおいこと、おおいこと。

映像を見るためだけに行ってもいい。物語を楽しむ為に行ってもいい。でも、今回Kanaがあえて、ココに気を配って見て欲しいのは音楽。静の画面と動の画面の移り変わりの激しい映画の中きわめて自然に、自己主張しない音楽。一番すきなのは千尋が電車に乗り旅をするときの風景と音楽の妙。男の子の、日本人のノスタルジーをかきたてるのです。(アニメ映画の「銀河鉄道」の夜を思い出すのはKanaだけでしょうか?「永遠と一日」も髣髴とさせられます)

以下ネタバラシあるので見てない人は駄目よ。

今回の映画で初めてKanaが気づいた事で、貰った髪留め(ゴム)の意味がわかって嬉しかったのです。きっと、現実に戻った時唯一、あっちの世界と繋がっているものなのでしょうね。きっと、こっちの世界で千尋を守ってくれるのでしょう。それに気づいただけでもよかった。

見てないヒトは見ておけ損はしない。

 

 

Au Temps Jadis 2002/2/23  cafe

1200円のモンブランを食べてみたくないかしら?・・・そのモンブランはアイスクリームベースに、マロングラッセもいっぱい入っていて、クレープ生地が美味しくて、外見はモンブラン。だって、渋谷きってのフランスクレープ屋さん。クレープといっても甘いのからちゃんとしたお食事まで、きちっとした職人気質な渋谷の隠れ家、半地下で蔦の絡まるレンガ造りなのも見逃せない。いつもお客さんでいっぱいなのは仕方がないとして・・・男の子は入りにくいかもね。水曜日定休日。

くわしげなぺーじを・・・ひとつ
http://www.tky.3web.ne.jp/~naoyuki/ice/rev/r_sby02.htm

ファイヤー通りを原宿方面に歩き消防署の奥で左折、まっすぐあがると渋谷公会堂だけども最初の右の小道へ入って、突き当たりの左折を曲がってすぐ左地下。

 

アメリ 2002/2/23  映画

巷で女の子に大人気の映画です。Kanaはこの監督が微妙にくどくて苦手だったので今まで敬遠していたのですが・・・偶然が2つほど重なり見る機会に恵まれました。

・・・映画の徹底したくどさと、毒々しさと、やらしさと、(総じて言うなら悪趣味・・・というか、仏映画っぽい)は相変わらずの監督ですが、それを、アメリというキャラクターが見事に、可愛さの演出に変えてしまっているところがすごくよい。それ以上はほめてあげないけどディテールや、匂いの細かさは、やっぱり、その監督だな〜と思われる徹底ぶり。フランスっぽい可愛さ満載の映画!!(結局大絶賛!!)

Kana的解説・・・空想の大好きな不思議ちゃんアメリの恋の大作戦。不思議ちゃんはあるとき人を幸せにする(もしくは悪人を撃退する)イタズラに目覚めます。でも彼女は自分の恋にはとても内気、さてさて、彼女は町で一目ぼれしてしまった、証明写真収集家(ポルノショップ勤務)との恋の大作戦をはたして成功させる事ができるのでしょうか?・・・てな感じで。

映画はともかくアメリをみよう。

アメリ、フランスのURLを・・・
http://www.amelie-lefilm.com/

 

 

バンブー 2002/2/20

原宿は表参道にある老舗中の老舗、一軒家のサンドイッチやさん。それが、「バンブー」。先日ここでお茶会をしました。初めての人用に使い方説明しちゃいましょう。

このお店は、最初に、お店に入ってテラスを抜け階段を上がると右の扉から中に入りましょう。決してまっすぐ進んで、どっこいしょ、と席について、ウェイターを呼んではいけません。だって、この店は、セルフサービスだから。右の扉の向こうには、DELIっぽい素材がずらっと並んでいるので、お盆をとって、好きなのを選んで、お店の人に伝えればそれを挟んだサンドイッチ(食べやすく半分に切ってくれます)にしてくれるというわけさ!。パンは白、黒、ゴマと、あります。デザートもジュースもお茶もあるんで、昼下がりのお茶会にはもってこいだと思います。

席もオープンエアーから地下室まで(!)。気分に合わせて好きな場所で・・・いつも混んでるのが玉に傷かしら。お勧めは2人で違うサンドイッチを選んで、半分ずつ交換して食べると、二度美味しい。デートにももってこいだと思います。

デザートも含めてお値段は一人2000円て所かしら。味は折り紙つきだから。お出かけして、お店に悩んだら、のぞいてみるといいですよ。ちなみに食べ終わった食器は置きっぱなしでいいですから。念のため(Kanaは最初悩んだから)

http://www.bamboo.co.jp/omotesando/menu/main.html バンブー

ちなみに上のページ地図がないので・・・原宿から表参道を地下鉄表参道駅に向かって右側の歩道を歩いていくと、路の反対側に同潤会青山アパートが見えるので、それを左に見ながらアパート3棟目を越えるあたりで右の小道をはいってちょっと行くとあります。(・・・わかりずらいよ・・・)

 

たまには怖い場所 2002/2/16 

Kanaしか知らない怖い場所の紹介です。リアルに怖いです。
えと、JR京葉線八丁堀駅から、電車に乗る時、そのホームまでの階段が無茶無茶深いんですが、改札すぐの下りエスカレーターに乗ると、一番下までエスカレーターでいけます。他の下りは階段だけです。
とりあえず、エスカレーターで一番下まで降りたら、右を向きましょう。そちらが京葉線蘇我方面行き乗り場です。で、ホームに向かって一歩足を踏み出して、そのまま天井をのぞいて見ましょう。・・・とっても怖いものが見えます。
どう見てもKanaには、飛び散った血の後にしか見えないんですよね。壁や、床のはふき取ったけど天井までは気づかなかったのかなと密かに思っています。
きっとKanaしか知らない。そのはね具合がまた生々しい。オチはありません。

 

 

雑貨や絵本2002/2/16

今日はKanaの大好きな雑貨屋さんを紹介します。・・・でも、その店は、デザイン事務所でもあるから最近忙しくて、あんまり営業していないんだ。だから場所は内緒です。いつか紹介できたらいいな。


これはKanaの勝手なイメージで実際の雑貨屋さんとは
何の関係もないことを明記しておきます。

 

さんぽism 2002/2/2 ギャラリー

街を散歩して写真を撮るという至ってシンプルな写真展なのに、25人の参加者の目はそれぞれみんな個性的、見に行けば必ずカメラを持ち出してさんぽをしたくなる。そんな幸せな気分になれるから。写真展〜2/6日(水)までの展示、開場は11時から19時まで、無料。場所は神楽坂の「アユミギャラリー」詳しくは以下のホームページを。

http://shinjuku.cool.ne.jp/sanpoism/  サンポイズム2

 

はん亭  2002/1/24   串揚げ屋さん

古い友人とお散歩をしたのです。谷中をぶらりと歩きながら、お喋りをしたのです。その時、食事をしたのが根津の「はん亭」。おいしい串揚げやさんです。先付けと中付けがあって、後はお任せで3本ずつ季節ごとに趣向を凝らした串が出てくるのです。それを、ソース、塩、特製味噌で召し上がるのです!揚げ物なのに油が美味しいしのでサッパリだし、口直しのお野菜も、デザートも最高なのです。

ちょっとお高いけど、それでも一人5000円でお腹いっぱい。
お店は文化財になってるような木造3階建て、年末に改修工事も終わって今行くと
記念絵葉書セットがもらえるの秘密です

予約は4人以上、7時以降確実に待ちだけど。それも、楽しみに感じる、そんなお店。お座敷にいけたらラッキーです。地図は下から

http://gnavi.joy.ne.jp/gn/jp/G160000s.htm はん亭

 

 

渡辺美里 2002/1/21      歌手

歌は匂いと同じくらい記憶と直結しています。朝のワイドショーで、美里4年ぶりのドームツアーの話題が出ていて、その映像が、妙に気恥ずかしくて・・・でもブルースを歌い始めた時は、すごく切なくて、涙が出そうになった。

今の人たちはあまり知らないかもしれないけど、きっと聴いたことある曲がたくさんあるよ。聴いてごらん、とりあえずはベストから、素直に思いが伝わってくるよ。

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/misato/ 渡辺美里

 

横尾忠則 「暗夜光路」〜2002/1/14         デザイン

横尾忠則は好きじゃないんですが今回の作品はよろしかったのです。「暗夜光路」の意味は夜の三叉路に立って闇に消える2つの道をどっちに行くか悩む・・・と言った感じで、二方向が闇の中に消える三叉路の絵ばかり描いてらっしゃいました。デザイナーなのであんまし絵に引き込まれはしなかったのですが、そのセンスはやはり、画期的な視点だと思います。写真好きな人は構図の勉強になったんじゃないかしら。

もう終わってるんで、現代美術をうまく扱ってる原美術館のアドレスを・・・
ココはホントニ良いセンスの美術館です、ぜひ一度足を運んでください。

http://www.haramuseum.or.jp/ haramusium

 

鉄塔武蔵野線 2002/1/19            映画

もう、5年も前の映画である。親の離婚を目前に控えた少年、美晴が、転校前の最後の夏休みに、鉄塔をたどって自転車で友人と旅に出る・・・話である。全ての鉄塔には番号が振られており(知らなかった)それをたどって「1番鉄塔」を目指すのだがその鉄塔に、父親の姿が重なったりする。保谷から埼玉にかけて実在する総延長28kmの「鉄塔武蔵野線」をベースにした、純和製のロードムービーである。

夏の昼下がり、せみの声、おおたか静流の音楽、それらを含め、武蔵野にはなんてまぶしい緑が残っているんだろうと、またこの監督はなんて、青い空を撮るんだろうと・・・そして、もどかしいほどに巧く表現されている、親子の関係。

もし、ビデオレンタルで見かけたら即getです。絶対後悔させません。
詳しい事はすべて以下のホームページで語ってくれます。

鉄塔武蔵野線ホームページへ  

 

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