断言します。
例え今日突然世界が虚像だと判明し、全ての真実が瓦解しポリゴン化していったとしても、やがてその擬似理念すら崩壊し、景色も色も匂いも1と0の間で平面化し、世界がただ一面の白い無と化していったとしても。
Kanaは神咲まゆみさんの歌声が心にある限り立ち向かっていける。
今日Kanaは初めて神咲まゆみさんのライブに行きました。ずっと会いたかった人のライブ。でも一度も顔を見たことのない人のライブ。
過度な期待をせずに冷静に見てみよう、と思ってしまう臆病なKanaのココロとは裏腹に、会場は彼女のライブの時間に向かうにしたがって、お客さんの数を増やしていきます。
4人の女性シンガーの単独ライブ、そのトリを務める神咲まゆみさんのライブはさらりとはじまりました。思いのほか小さなそのお方は嵐の王のように、強大な暴風を伴ってKanaのココロの中をこれでもかってくらいかき乱していきました。
かわいい歌。やさしいメロディ。そして圧倒的な歌唱力。そしてメガネ属性(!)
神咲まゆみさんはシンガーソングライターです。
歌の内容はとってもかわゆく、世の男性のそうであってほしいと願うような、女の子の恋のイメージをそのままに、上手に歌詞にしています。メロディーはちょっぴり懐かしいpopな感じ。でも、一度聞くと、ああ、これは彼女の曲だとわかる独自性を持っています。
そしてそれを神咲まゆみさんが歌うと―――
本人の声と歌詞とメロディーが、完璧に調和して他に絶対真似できない神咲まゆみワールドを展開しています。
ギターの方を含めたおしゃべりもとっても上手で、歌に絡めた小物やダンスの使い方も粋で。ぐうの音も出ません。
甘かった…Kanaはこの人のライブを甘く見すぎていました。
自分に似合った服を選べ、まとえるように、神咲まゆみさんは彼女に一番似合う歌を身にまとっているとKanaは思います。彼女が作った歌は彼女の声とダンスがあって初めて完成するんだなと。他の誰であってもだめなんだろうなと。その完璧な世界のウツクシサ。そしてその歌のまっすぐさ―――
そして、そこまでになるために並々ならぬ努力をしてきたんだろうな、と。
小さな彼女の笑顔と元気な歌にKanaは鳥肌が立ちました。血の気が引きました(ああ、大仕事を不意にしたとき以来だなと思いつつ)。涙が出そうになりました。ライブが終わって全力で外の空気を吸いに行きました。
茫然自失に夜の街を写真をとりながら帰りました。
ワタクシはあの方の1%でも人生をがんばっている?
帰り道はずっと彼女の歌が頭の中でやさしく響いていました。
どんなに世界が壊れていっても、彼女が歌う完璧な世界は砕けることはないと知ってしまったから。
Kanaは神咲まゆみさんの歌声が心にある限り立ち向かっていける。
そんな気分。
神咲まゆみ Official Web Site
http://www.kanzakimayumi.com/
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