2002/8/13

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今日はとてもいいお天気です。絶好のお墓参り日より!朝起きるとお日様が痛いのです。おばあちゃんはもう朝の6時半からお墓に行ってきたそうなので、Kanaもおじいちゃんと一緒に高校野球の第一試合を見た後で、ぶらりと裏の山の上のお墓に参りに出かけたのでした。

 

午前中だというのにお日様は強く、Kanaはくらくらしてしまいましたわ。空が明るすぎるのでデジカメで撮った写真もなんだか暗めなのです。人通りの無い田舎の街道はなんだか映画のセットみたいです。

昔あった電気屋さんも、お魚屋さんも、お米屋さんも写真にも写っている目の前の自転車やさんも店を閉じています。みんなおじいさん世代でお年よりももう、随分と減ってしまいました。おじいちゃんもみんなおらんようになってと、嘆いていました。何もかもが止まったような田舎町でも、時間だけは流れていくのです。Kanaすこし、切なくなりました。

お墓は裏の山(丘?)にあります。結構お年寄りにはつらい、急な細い坂道を5分も登れば山の頂上が近所のお墓の集まりになっています。かつてはココにおじいちゃんの畑もあったのですが、おじいちゃんが年をとって山に登れなくなってからはすっかり荒地になってしまいました。

 

山の(お墓の)8合目からの景色。下に見えるのが田んぼの貯水池。写真じゃわからないけど、山の一角に土手を作ってソコに水をためてるのでもし、決壊したらこの辺りは大惨事になるね。おばちゃん家なんかいっしゅんですわ。(昔、子供の頃は本気で壊れるんじゃないかしらと思っていた。)山の上に上るとココが丘に囲まれた田園地帯だって分かるよね。右下にお墓がちょっぴり見えちゃいました。

山の頂上を覆う天を貫く墓石の群像は夏らしくてスゴクスゴク撮りたかったんだけど、ご先祖様に失礼なので、できませんでした。すごくキレイなんだけどな。ほかはどうか知らないけどKanaの田舎のほうでは、お墓にはお水とお花お線香とあとお米を備える慣わしがある。お米をぱらぱらと墓石にかけるんだ。

お墓に手を合わせていたら、後ろから知らないおば様に声を掛けられた、お墓でどこの家の人か分かるんだからすばらしい。「あら、あなたKanaさんちのどちらさまになるのかしら?」ですって。お話をしたら、さっきの写真の自転車やさんのおば様だった。昔はワタクシのいとことソコの男の子がよく遊んでいたようで、私のことは覚えていなかったけれども、妹の事はよく記憶していた。自転車やさんのおじいさんはKanaのおじいさんのお友達なんだ。

昨日の夜そんな話をおじいちゃんとしていたから。なんだか縁を感じた。

貯水池のこちらを山に登るとお墓に行き着く。貯水池の向こうをぐるりと回ると山の向こうの新興住宅地にでる。といっても20年以上前にできた住宅地だけれども。その住宅地は海まで緩やかな坂を下って行っていてすごく昔は素敵だと思った。たくさんの住宅が緩やかな山の斜面にあって、向こうには広大な海が広がっているんだから。ソコの喫茶店が昔から好きだった。今回お墓の先にある抜け道を使ってソコに出ようと思ったら・・・その道が閉鎖されて草ぼうぼうで、なんだか、とても悲しかった。

お墓を下るときいつも坂道に小さなお稲荷様がある。これももちろんKanaが初めてココにきたときからある。お墓参りも終わったので今度はこの小さな集落にある、この街には似つかわしくないほどにステキな天神様にお参りに行くことにした。お参りをしてお散歩をしてもお昼前には帰れるでしょう。と言う訳で次回は天神様です。

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