nikki The Book of Days. 毎日、のらりくらり書き綴ってます。

 

2007年4月nikki

GR-Digitalを売ってしまった折

07/4/30 星影のワルツ

写真家若木信吾が撮影した長編映画「星影のワルツ」を渋谷のシネマライズで見て参りました。Kana最近見た映画の中ではダントツにレベル高い映画なので、ぜひ見てみるとよいと思われます。

若木信吾は20年わたる家族や祖父のスナップを写真集「Takuji」で表現した写真家です。この映画は彼が2004年に他界した祖父の琢次さんへの思いを映画というカタチで表現したどこか写真集にも似た、独特の雰囲気をもった映画です。

映画は、久しぶりに実家に帰った青年(もちろんモデルは若木信吾)が、地元の仲間と街をぶらぶらしたり、両親や祖父との何気ないかかわりから始まるのですが、最初Kanaはこれがとても辛くて…ドキュメンタリー映画風のなまなましい感じが、他人の生活を垣間見るようで(実際は役者さんがやっているのですが…実に自然なのです日常生活の中にあるしっくりこない部分なども実に自然に演じるのです。)。撮影も写真を撮るように、映画の距離よりもずいぶん人物や、物体に近づいて撮るので、その距離感も画面の端々に緊張感を生んでいてひとつひとつのシーンに何故か胸が詰まるようでした。

登場する友人二人は障害者で、実際の若木信吾の幼馴染なのです。最初の頃は読めない彼らの行動も、どこか不安で緊張を余儀なくされましたが、徐々に、それが、素であることに慣れて、ドキュメンタリーの部分として、彼らの職場での仕事や、彼らの上司のインタビューなどを経て、逆に映画の中の安心できる部分に変わっていくのでした。

前半映画はフィクションではなくドキュメンタリーのような雰囲気で続きます。
そして、事件は唐突に起きて、ふと、これは映画なんだと気づかされます。
そして祖父琢次は言うのです。
「頼みたいことがあるんだが、海に連れて行ってくれないか 」

祖父役を演じる上方漫才の巨匠、喜美味こいしの絶妙な演技。
淡々とした映像。その端々に感じる、監督の家族と友人と祖父への愛情と空気感。
海についた家族が、浜辺を祖父、青年、父、母の順に縦に並んでゆっくりゆっくり行進してゆく場面で、なんの思いもなく、何故か不意に涙がこぼれてしょうがありませんでした。

実際は、足腰が悪くて、連れて行くことのできなかった海に、
若木信吾は、映画という表現を使って、祖父と海に行った思い出を作ったのだと、連れて行ったあげたのだと、勝手に想像しました。

写真家の目で撮った映画は、やはり、どこか写真集のような、優しさと緊迫感と、そして、その人にしか撮れない視点を持った一つの作品だと感じました。

Kana今年一押し映画です

星影のワルツ
http://www.hoshikage.jp/

追伸:主人公の青年が祖父や友人を撮る時に使っていたカメラはフィルムの「GR」でした。少し感激でした。

関連記事を発見しました。

 

07/4/21 さようなら

どんな時にも出会いと別れというものはあるわけで…Kanaは大切なアイツと今日お別れしました。

さようならGR-Digital

…最近人とかも撮りたいなと思って、そうすると、28mmだけでは辛いんじゃないかしらと。

次にRICOH Caplio GX100買うなんてまだ一言もいってないんだからね。(実機見てもないしね…)

 

07/4/21 東京ミッドタウン

Kanaが10年来通っている六本木のバーが(といっても、ここんとこお酒と疎遠でずいぶん通っていなかったのですが)なにやら20周年記念だそうで、関連店舗3店と合同飲み放題チケットなるものを売っていましたので、以前行ったときノリで買ってみました。、最近オープンのミッドタウンとその辺と合わせてふらふらっと仕事帰りに行ってまいりましたよ。

Kana的結論。

平日夜のミッドタウン結構空いてます。
ダイニングバーなどは待ち時間無しで入れました。スバラシイ!!
付き合ってもらった方が、新しいこととか、ちょっとした事を、ちゃんと楽しんでくれる人だったので、二人で新しい、新しい!!カッコイイといいながら大興奮。(←小学生レベルのnikkiに成り下がっていますな)
軽く飲んで食べて、ではミッドタウン探検へ!と大いに盛り上がってきたところで、ガレリア側が22時に閉まっている事実に直面、なんだかと普通の街と変わんないんじゃないと少々悲しくなりましたが、個人的には、圧倒的ヘンテコなつくりのヒルズよりは、多少好感が持てるかなと思いました。(ただ、パンフの店舗配置図とかは読みにくくてセンスを疑います)

ミッドタウンの1階を周っていたら「CLUB2.55」なる丸い窓がございまして…かっこいい!ナニですと、クラブですと!?まさか?寄っちゃうお嬢さん!?って二人で興奮して窓をのぞくと、そこには…ら…ラガーフェルド様(の写真)!!ジョーンズ調査員のようです!!

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※この写真は後日お昼によって撮ってみたものです

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丸窓の中には甘美な世界が…

そう、そこはCLUBではなく『RESTIR(リステア)』と『Chanel』のコラボしょっぷだったのでございます。
その丸窓から覗いた中はたしかにクラブ風でもあり、そんな空間に商品配置したり、うまいですな。そしてこちらに背を向けてテーブルにひじをつくマネキン様のドレスには羽の模様が…いいなぁ。

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ほんとは羽じゃなくて鱗なのかもしれませんが、ワタクシにとっては天使のはねです。
連れのお方と、こんなの着たいね。そして、パ−ティーとか繰り出したいね、とおおはしゃぎ

平日なので、そんなに遅くまで遊べません。明日もお仕事です。
ミッドタウンを後にして、冒頭のチケットを使える初めてのバーに行ってみました。お祝いのせいか、お店は大繁盛。ジャズバーでしてちょうど盛り上がりも最高調で、サックスとウッドベースとドラムとピアノでカルテット組んでおりました。その雰囲気が楽しい。Kana達はピアノ(グランドピアノがそのままテーブルになってる)の席にすわることができて、ただただ、莫伽話や世間話をして、サックスの生演奏に手拍子をうったりして、サラリーマンもオヤジの渋さもいいね、いいね、を繰り返し。
年に一度くらいは会って、こんなことをしてゆっくり年をとっていけたら言いねと、ふと何気なくステキな言葉をいただいたりして(←3/28のnikkiのKanaのココロを見透かされているようなコトバだったのですごく嬉しかった。マリア様はここにいたよ)。

Kanaは男と女の友情はないと思っている類の人間ですが、愛情のもっと先に、友情は存在していいんじゃないのと。愛情とか、恋とかその括りにしてしまうには、ただ世界を狭めるだけなんじゃないの!?と、そんなことをまじめに思った次第で。

とても遠い距離のステキなお方でしたが、ワタクシは天使に会えましたよ。
いつか羽のドレス買ってあげられるような、そんな仕事できるも遊びもできるも人になりたいな(ここで、あ、Kanaさん就職活動やってるのかな、とか、新しい仕事する気だね、と読み取った人はKana通です←まさかの就職活動オチ)。

 

07/4/16 BECKコンサート

武道館でBECKのコンサートがあり、チケットが余ったのでつき合わせてもらいました。

……圧倒的センス。
Beckはミュージシャンの名前で、ロックバンドです。
彼と3人の相棒の4人で組まれているんですけれども、ナニが凄いかって、
彼らが歌って踊っている後ろの画面に大映しで映し出されているのは、ライブでありがちな彼らのアップ画面ではなくて、彼らと同じ動きをする操り人形のアップ画面なわけで…

一瞬意味わかんないでしょ?

ライブと同じセットで4人を模した操り人形がPVさながら、実際の彼らの演奏に合わせて歌って踊る!!最初、別撮りしたものを流しているのかと思っていたのだけれども、あまりにもタイミングが綺麗なので、よ〜く見てみると、ドラムの後ろに人形劇を操るスペースがあって、そこで人形達が実際のライブと同じ動きをして、その人形を何台かのライブカメラがずっと追っているという、すごく高度なセンスを展開しているわけで。

実際にライブをやっている本人達は一切撮らないで、人形だけを撮っていて、そしてダンス担当がいるのですが、彼の踊りが逆に人形っぽい振り付けで

この入口でもう、やられまして、そこから怒涛のごとく、ハイレベルな演出の数々がKanaを狂わせるのです。
ライブ中カントリー風な曲をBeckがソロでやっているとき、残る3人がステージに木製のテーブルとお皿とワインとそろえて、西部風のお食事会を始めるのだけれども(もちろん人形も同じ事をはじめるんですよ)、徐々お皿やグラスをたたいたり鳴らしたりして楽器に変わっていって、テーブル全体を楽器にして盛り上がっていったり(もちろん人形も盛り上がるんですよ)

途中で人形がカメラもって表に出てきて演奏している本人を撮ったり(人形の撮った映像が背景に大映しにされつづけるのですが)

挙句の果て、武道館入場のシーンを人形で撮っておいてそれを挿入したり、

ライブというより、ものすごくレベルの高い、芝居やエンターテイメントを見ているような。衝撃的でありました。

ただ、残念なことは、そのあまりにもすばらしい演出の数々のせいで、曲がどんなものだったか(ノリノリで大いに盛り上がったのだけれども)あんまり思い出せないんですよね。

次来たら絶対いくと断言できるくらい、7800円以上の価値のあるコンサートだったと思います。

コンサートとアンコールの間にbeck人形が「公演までに少し休んでいよう」っていって「beckuzira」(Beckとゴジラとかけています)になって街を破壊する夢をみるという(動きはサンダーバードを髣髴とさせる)ショートフィルムには脱帽です。

 

07/4/15 ごめん…

今週は仕事が忙しいとかで、我が家に一週間まるまる座敷わらしがご在宅し、自分のことが何も出来ませんでした。ごめんよ。例え相手が座敷わら氏でも、Kanaは疲れてしまいます。くは…

かつおぶしのはいったままの追いがつお節つゆはなんだか手抜きだと思うのはKanaだけかしら?

 

 

07/4/7 Flash

昨日気持ち悪いと書いた、新しいFlashのTOPページですが、動きの仕組みをかえたらなんだかかっこいいページになりましたよ!!今週中にはアップしたいなぁ。(それより中身何とかしろよという突っ込みに関してはまぁ三期目なんで、と、時事ネタでお茶を濁す次第)。

新しいサイトは、はじめてみた人は結構新鮮さを感じるんではないでしょうか。相変わらず古くて同じ技術の使いまわしなんですが、…ただ、このサイトって一見さんなんていらっしゃらないから、すぐ飽きられそうな気配もいたしますな。

カタチだけはまだ他の人がやっているのを見たことないので、ちと、面白いかなと、思ってます。素材さえ、きっちり作れば、いくらでも変更できるところもミソで、最初の1回目見るときだけ期待しておいてください。…全ては風邪が治ってからだ!!(←ダメ人間的発言だな〜(涙))

 

 

07/4/8 春は朦朧

相変わらず風邪の最中のKanaでございます。

お天気の良い日曜日だけどKanaは一人お布団の中でうなっておりましたが、あまりにももったいないので、布団を干しました。Kanaも干されたいっす。。

でも、何もする気にならないので転職サイトの自己PRとか書き直したりしていました。ああ、一応都知事選のためにちょっぴり外に出ましたけど、ヨリによってあの人が再選とは、どうなるの東京は(涙)。いや、だからって他にこれと断言できる候補もいらっしゃらなかったんだけどね。Kanaはオリンピックにも、築地移転にも反対です。…でこれを公約にしてたのが黒川さんだけとは如何に(涙)。私怨で都知事選でられてもねぇ。

FlashのTOPページを作ってみているのですが正直気持ち悪いので、却下されかけています。あんなに時間をかけたのにね…

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ボーっと外を撮っています。もう、構図も作意もなにもありません。

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3時の光はいまだ優しいのです。

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父さんは龍の巣の中でラピュタを見たんだ!!
(パズ−談)

行こう龍の巣へ!!(ええ、どこへも行ってくださいKanaさん)

 

07/4/7 春の熱

死んでます。もう。久しぶりに熱と喉で、Kanaさんは一人部屋の中で、外の光を見つつ。死んでいます。さようなら、みんな。さようなら。桜の下で死にたいとかいったバチですね。

「いえ、氷山にぶっつかって船が沈みましてね。私たちはこちらの両親が急な用で二か月前、一足さきに本国へお帰りになったので、あとから発ったのです。」

「ほら、パトラッシュあれがルーベンスの絵だよ。」

「南部の子だれば、石ば割って咲け」

いろんなさようならの言葉を考えたけれども、さようならといいたいけれども、仕事は待ってくれないので(涙)熱が出ようと遅刻しようと、仕事には行かざるを得ないのです。←そして治らない。

来月くらいに北池袋にあるドンキに行くと、Kanaさん作の柱デザインとかが出来あがっているかもしれません。

出来ていないかもしれません。さようなら。

 

 

07/4/3 桜

今年の桜は気がつけば咲いていて、気が付けば散ってゆくね。なんだかもったいない。私は後何度、桜を見てすごすことが出来るのかしらね。50回もあるのかしら…

御茶ノ水の外堀を桜の花びらがじゅうたんのように流れていきます。雨の日の桜は、写真には出来ないけれども、これ以上ないって位の、独特の春の風情があって。
Kanaは空気をたくさんたくさん吸い込んで、今年も春の桜の下に立てた喜びを思い、いっせいに散ってゆく美しさに見入るのです。

Kanaも桜にさらわれたいです。満月の桜の下で死にたいな。

 

07/4/3 エイプリルフール

先日エイプリルフールのネタとかなったんすか?
いやいや…Kanaってほら、うそつけないし。

ほんとに今誰にもいえないこととかあるんじゃないんですか?

…ないですよ(←嘘)

ビレッジバンガード全国に100店舗以上あるんですよ(←実は本当)

 

07/4/1 は〜じま〜るよ〜!!

本当にどうしようもない3月ではありましたが、3月31日に諸々の辛さを全て吹き飛ばすステキなイベントがありました。

恵比寿でCutiePaiのライブがあったのです!

いえエイプリルフールじゃありませんから。

読んでる方々がサザナミのように引いて行く気配を感じますが、かまいません。Kanaはこのライブでとってもココロ癒されましたのでした。

※CutiePaiは3体のお人形さんで構成される不思議な世界観をもった(おもちゃの世界からやってきた)アイドルグループです。その独特の衣装やアクセサリがKanaにとっては日本人のイメージする60年代のフレンチポップな雰囲気を彷彿とさせられて、不思議な、懐かしい気持ちになれるのです。
なんでKanaがCutiePaiにぞっこんかは、2006年10月11月のnikkiを読んでいただけると…わかると思います。置いていかれると思います。ついてこれないかと思われます。


残念ながらKanaは行ったことないのですがCutiePaiは現在アキバで月一ライブをやっているので、何気にパワーアップしていました(資金力がアップしたのかもしれません)。
今回のライブでは、新しく発売したシングル「コズミック少女」に合わせてでしょうか、お揃いの銀と黒のノースリーブのワンピースで登場です。いつもの衣装以外を見みたことがなかったのでビックリなのです!
宇宙っぽい!大極図っぽい!何気にレベル高いデザインです。
そして、素材の銀地が光を反射して、綺麗に体のラインが出てしまうので、ちょっと色っぽいです。すこしドキドキしますね。
新曲「プラモガール(プラスチックモダンガール)」ではまゆちゃんがキーボード弾いてらっしゃいました。CCBを語るまゆちゃんナイスです。A.P.C?とボケるきわサンなかなかやり手であります。
あのカッコよさはカンペキです。キーボードと金髪のボブヘアと赤縁メガネと白い肌の組み合わせは、かわいいアンドロイドです。
そして作詞作曲も、ダンスも、ステージも、全て自分達で作り上げているということに感動します。作詞作曲はあのキーボードでやっているのかしらと思いつつ。
そしてキューティーマニア(ファンのことです)との軽妙なやりとり。
もっと大きな舞台に立たせてあげたいと思う気持ちと、小さなステージだからこそ出来る、楽しい交流。自分だけのアイドルであって欲しいという気持ちは、全てのファンに共通するのだろうなと思いつつ。(Kanaは草葉の陰から応援するだけのダメファンでありますが。)

ちなみに今日のnikkiのタイトルの「は〜じま〜るよ〜」はCutiePaiがステージに登場するときの掛け声。そのオープンの言葉を聞くと安心するようになったのはいつからでしょうね。
きっとCutiePaiは今のワタクシにとってのミルクティーのようなものではないかしらと。おいしくて、甘くて、温かくて。ほっとします。
ちょっと一息ついてみたり、ちょっと現実から離れてみたり。ちょっとやさしい気持ちになったりするのです。

CutiePai official Web Site

 

07/4/1 パワーアップ!?

Kanaが使っているGRDというデジカメはね。いい奴なんだ。手ぶれ補正とか、望遠とかないけど、これ一つでどうにかしたくなる、扱いにくいかわいい子なのさ。…広角28mmのこれにしてから、本当に写真って難しいものだなと痛感しております。

そしたらこんな奴が出るのさ…RICOH Caplio GX100

4月20日にリコーが、GR-DEGITALに手ぶれ補正と広角24mm←→72mm望遠と脱着式の液晶のビューファインダーを備えたような感じの(あくまで感じで後継機ではない)カメラを発売します。
エンジンも新しくないし、手ぶれ補正の精度とか24mm→72mmに移るときスピードなどはわかりませんが、ちょっと面白いカタチかなと思います。 最近は50mmを使ってみたいお年頃なのでちょっと興味しんしん。なのです。そして6×6判モードとかあるのですよ。正方形の写真が撮れるのですな。なんだかニ眼レフカメラのようじゃあございませんか。はやく実機を見たくてわくわくしているのです。

http://www.ricoh.co.jp/dc/caplio/gx100/

 

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